筒香5打点!先制打&3ラン 8年ぶり本拠開幕戦勝利「最後まで戦い抜く」

[ 2019年3月30日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA8―1中日 ( 2019年3月29日    横浜 )

8回2死一、三塁、右越え3ランを放った筒香はナインに迎えられる(撮影・島崎忠彦)
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 食らいついた。打球が中前へ抜ける。一塁ベースを回ったところでDeNA・筒香が力強く両手を叩いた。

 「前の打者の方たちが必死につないでくれたので、絶対に還すつもりでした。(今永が)初戦の独特な緊張感の中であれだけのピッチングをしていたのに点が取れていなかった。先に取れて良かったです」

 6回まで0―0の息詰まる投手戦が続いていた。そして7回。今永の左前打からつくった2死満塁の好機で第4打席を迎えた。3打席目までは凡退していたが「どの打席も反省はある。しっかり修正できたかな」。試合を決めたのはやはり、4番のバットだった。

 これだけでは終わらない。5―0とした8回2死一、三塁では右翼席へ今季1号3ラン。「本塁打のために野球をやっているわけではないので関係ない」と言うものの、勝利を決定づける一発。開幕戦では15年以来の本塁打&打点だが、地元・横浜では初めてで、3万人超えの大観衆に待望の一打を届けた。

 19年型の新打撃フォームも進化を続ける。前傾姿勢で最初はノーステップだったが、膝で体重移動を意識した打法を経て、右足を上げる形に行き着いた。「自然とこうなっている」と話すように、常に変化を恐れず進む。「今年は打点。ここぞという場面での打撃はかなり意識している」と挑んだプロ10年目。いきなり5打点を挙げチームを11年以来、8年ぶりの本拠地開幕戦勝利に導いた。「最後まで全身全霊を懸けて戦い抜きます」と筒香。見えているのは、21年ぶりのリーグ優勝だけだ。 (町田 利衣)

○…筒香(D)が1号3ランを含む2安打5打点。開幕戦の最多打点は94年トラックスラー(ダイエー)の7打点だが、セでは85年レオン(大洋)、86年ポンセ(大洋)、94年松井(巨)、11年長野(巨)に並ぶ5人目のセ・タイ記録。V打もマークしたのはリーグでは筒香が初めて。

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2019年3月30日のニュース