広島 中崎 絶対的な存在になるために続く試行錯誤

[ 2019年3月11日 05:30 ]

広島の中崎
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 進化の春だ。広島の守護神・中崎翔太投手(26)が10日、チームを離れてマツダスタジアムで自主調整。新たにチャレンジするノーワインドアップについて「体の連動性を高めるため」と明かした。新球フォーク習得にも励み、一定の手応えをつかむ今春。ワンランク上のステージへ。意識高く、絶対的な存在になるための試行錯誤は続く。

 DeNAとのオープン戦があった9日の福山市民球場。最終9回に登板した中崎の、マウンド上での姿勢が目を引いた。見慣れたセットポジションではなく、ノーワインドアップでの投球。実戦で初めて披露、初めて試投した瞬間だった。

 「(セットポジションとは)見え方が変わったけど、感覚的には悪くなかった。腕はスムーズに使えたし、体もスムーズでした」

 3月の声を聞いてから、ブルペンでひそかに練習を始めたという投球姿勢の変更。キャンプ中は欠かせない練習があり、このタイミングでのチャレンジになった。ノーワインドアップに取り組む明確な理由もあった。

 「どうしても体が固まっている感じがあった。そうなると体の動きに連動性がない。力の入れ具合に1球1球バラつきがあるし、腕の振り方、使い方が連動していないと、故障のリスクもあるので」

 7年前の12年8月19日、ウエスタン・阪神戦(豊平)では「ワインドアップで投げて完封した」実績がある。それでも「しっかりしたフォームを身に付けるため」に変えた。投球姿勢は以来、走者の有無に関係なくセットポジションだ。

 ただ、プロの世界での現状維持は退化を意味する。より高いステージを目指し、リスクを恐れずにチャレンジする精神は尊い。DeNA戦では、今春習得に励むフォークも試投し「感覚は悪くなかった」。進化の春は熱を帯びつつある。

 「(取捨は)どこかの時点で区切りをつける。体の状態、仕上がりを確認しながら、どうすればいいかを考えたい。セットポジションにもいい影響が出るようにやりたい」

 意識が高い26歳の真骨頂。新スタイルと新球が武器になり、絶対的な存在としてセ界に名をとどろかせれば、チームのリーグ4連覇はより近づく。

(江尾 卓也)

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