阪神 西 満点デビュー!巨人相手に3回無失点 矢野監督「言うことなし」

[ 2019年3月11日 05:30 ]

オープン戦   阪神1―3巨人 ( 2019年3月10日    甲子園 )

投球前、甲子園のマウンドに手を当てる西(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 満点デビューだ! 阪神・西勇輝投手(28)が10日、巨人とのオープン戦に初先発し、3回を被安打1の3奪三振、無失点の快投を演じた。オリックスから移籍初年度。本拠地・甲子園で披露した圧巻の25球に、矢野燿大監督(50)からは「言うことないんじゃない?」と手放しで称えられた。有力視される開幕カード3戦目のヤクルト戦(31日)へ、仕上がりは順調そのものだ。

 マウンド付近にしゃがみ込むと、祈るようにロジンバックに右手を添えた。宿敵相手に迎えた、甲子園デビュー戦。初めて組んだ捕手・坂本のミットはまるで動かなかった。糸を引くように、構えた位置に次々と白球が吸い込まれていく。オリックス時代は4試合で防御率0・76を誇った大好きな聖地で、3回1安打無失点。圧巻の25球に期待は膨らむ。

 「8がいいボールで、2が悪かったですね。捕手との呼吸もそう。自分の中で納得いくことが多かったかなと思います」

 先頭の田中俊をシュート気味に食い込む内角直球で見逃し三振に仕留めると、続く坂本勇のバットはスプリットで空を切らせた。2者連続三振でリズムに乗ると、2回は3者凡退。3回は先頭の陽岱鋼がヨウダイカン「に中前打を許したが、1死から炭谷を外角低めスライダーで注文通りの二ゴロ併殺に封じた。「勝てる投球内容。すごく良かった」。矢野監督の声も思わず弾んだ。

 今季より甲子園で導入されるメジャー式の硬質マウンドもバッチリはまった。今春の沖縄宜野座キャンプ期間中には粘土質を弱めて砂を混ぜてもらうなど阪神園芸に細かい要望を出し、時間をかけて議論を重ねてきた“聖域”。8日の残留練習ではあまりのしっくり具合に「ドンピシャ」だったという。「阪神園芸さんには感謝ですね」と頭を下げた。

 細部へのこだわりが生んだ快投だ。マウンドはブラックスティックという粘土質の黒土に替わったことで、当初プレートの前にゴム板(第2プレート)を埋め込まない方針だったが、西の要望や投手コーチの意見も取り入れて従来通りゴム板が埋め込まれる形に。西はプレート一塁側の一番端っこに右足つま先をかけて投げるスタイルで、6足半から7足分に相当する左足の踏み込み部分の土もスパイクが噛みやすいよう改良されたものだ。

 野球を始めた幼少期から「憧れだった」という縦縞のユニホーム。オープン戦とはいえ、伝統の一戦で宿敵に与えたイメージは大きい。「三振を取るピッチャーじゃない。打たせて、野手のリズムを取るのが自分の持ち味です」。登板が有力視される開幕3戦目のヤクルト戦へ――。その調整には寸分の狂いも見当たらない。

(吉仲 博幸)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年3月11日のニュース