ヤンキース 田中 開幕投手「自分自身を成長させてくれた宮城、東北の地に微力ながら貢献できれば」

[ 2019年3月11日 05:30 ]

練習を終え、笑顔で引き揚げるヤンキース・田中(共同)
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 ヤンキースの田中将大投手(30)が28日(日本時間29日)のオリオールズとの開幕戦(ヤンキースタジアム)に先発することが決まった。アーロン・ブーン監督(46)が9日(同10日)に発表した。メジャーで開幕投手を務めるのは2年ぶり4度目で、野茂英雄(ドジャースなど)を上回って日本投手最多。楽天のエースだった田中は11年3月11日の東日本大震災から8年になるきょう11日を前に思いを寄せた。

 2年ぶりの大役をつかんだ。くしくも、きょう11日は東日本大震災から8年。田中は被災した人々への思いを込め、球団を通じてコメントを出した。

 「東日本大震災で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。震災直後に訪れた被災地の光景は今でも鮮明に覚えています。その震災の記憶と経験を、しっかりと後世に伝えていく。8年という月日が経過した今だからこそ、風化させてはいけないとあらためて、そして強く思います」

 仙台市を本拠地とする楽天のエースとして活躍した。震災から2年後の13年には24勝0敗で球団初の日本一に導き、東北に勇気と希望をもたらした。海を渡っても、東北への思いは変わらない。シーズンオフは毎年、仙台を訪れ、小学生らと交流を続けている。

 「野球を通じてできること、一人の人間としてできることは限られているかもしれませんが、自分自身を成長させてくれた宮城、東北の地に微力ながら貢献できればと思っています」

 昨季19勝を挙げたエースのセベリーノが右肩の炎症で離脱したことで、経験豊富な田中が開幕投手に指名されたのは当然と言える。ブーン監督は「田中は過去に開幕投手の経験があるし、どんな状況でも快くマウンドに送り出せる投手だ」と全幅の信頼を寄せた。

 田中は7日に指揮官から伝えられた。8日のタイガースとのオープン戦では3回1/3を2失点。順調な仕上がりを披露し「開幕で投げようが、何戦目に投げようが数日の違い。開幕する段階で体を仕上げておかないと意味がない」と力強く話していた。この日はキャッチボールなどで調整し、次回先発の13日(日本時間14日)フィリーズ戦に備えた。

 昨季は12勝を挙げ、日本投手として史上初めてデビューから5年連続の2桁勝利をマークした。そして野茂英雄を抜く、史上最多となる4度目の開幕投手。世界最高峰の舞台でも、楽天時代の輝きを失っていない。15〜17年まで3年連続で先発した開幕戦は0勝2敗。4度目の挑戦で待望の開幕戦初白星を挙げ、東北の人々に明るいニュースを届ける。(杉浦 大介通信員)

 ○…カブスのダルビッシュも被災者支援への思いを語った。東北高(宮城)に在籍し、甲子園で活躍。きょう11日に震災から8年となるが「今でもまだ見つかってない人がいらっしゃると思うので、早く見つかってほしいと思います。まだ苦しんでいる方々もおられるので、皆で助け合ってやっていきたい」と話した。自身は昨季、右腕の痛みに苦しみ、わずか1勝に終わった。今季は復活を目指す。

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