素晴らしい吉田正の本塁打「オーバースイング」にしない高い技術

[ 2019年3月11日 08:30 ]

侍ジャパンシリーズ第2戦   日本6―0メキシコ ( 2019年3月10日    京セラD )

1回無死満塁、吉田正尚は右越えに先制の満塁本塁打(撮影・井垣 忠夫)
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 【新井貴浩 視点】吉田正の本塁打は素晴らしかった。彼の良さは単にパワーがあることではない。パワーを集約して瞬間的にボールに伝える技術が高い。打撃は回転運動だ。例えば、フィギュアスケートの選手が3回転や4回転のジャンプをするときは体の力が外へいかないように内へ閉じ込める。そうすることで回転力が増し、鋭く回れる。彼はそれができるから「フルスイング」しても「オーバースイング」にはならない。

 打ったのは真ん中低め。投手としてはまずまずの高さで、ゴロになってもおかしくない球だった。バットのヘッドが最後まで返らずに振れるので角度がついて打球が上がる。これも彼の特長だ。あの好機で打ち損じなく、ひと振りで仕留めた。凄みすら感じる。国際大会は初対戦の投手が多い。受け身ではなく、割り切って自分から仕掛けて振っていかないといけない。本塁打以外の打席も速球系の見逃しストライクは一球もなかった。割り切りと思い切りも見事だった。

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