佛教大快勝!エース福森2安打完封 石井は4番起用に応えた適時打

[ 2018年10月27日 16:10 ]

関西地区大学野球選手権大会 1回戦   佛教大4―0和歌山大 ( 2018年10月27日    大阪・南港中央 )

好投する佛教大先発の福森
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 佛教大がエース・福森建(3年=水口)、4番・石井太尊(3年=玉野光南)と投打の軸が活躍し、快勝した。

 1メートル88の長身右腕、福森は和歌山大打線を2安打に抑え、三塁を踏ませず完封した。後半6回以降は3四球などで走者を背負ったが、3併殺で切り抜け、危なげない投球だった。

 福森の父・徹さん(56)は大津市の皇子山球場の球場長を務めている。大学進学先を決める際は「父親の前でいいところを見せたかった」と皇子山球場を使用する関西六大学リーグか京滋大学リーグで考え、佛教大を選んだ。

 優勝した今秋は7試合に登板し5勝無敗、防御率1・27と好投を演じた。「それでも、父親には怒られてばかりいます」と苦笑いした。

 打線は5回表、敵失で先制。6回表、2死三塁から石井が追い込まれながら右前に適時打して貴重な追加点をあげた。

 「タイソン」という勇ましい名前だが、今秋のリーグ戦では先発出場がわずか2試合にとどまっていた。この日は左腕相手で、打撃を買われて4番に抜てきを受けた。

 「せっかく使ってもらったのに、何もできなくてどうする」と自らを鼓舞しての適時打だった。

 田原完行監督(59)は「日常の行いがそのまま野球のプレーに出る。つまり日常をどう変えていくか」と、繰り返し指導する。石井は玉野光南時代も田野昌平監督(46)から「日ごろの行い」の重要性を学んでおり「礼儀、あいさつなど、自分のできることをしている」と話す。この日のタイムリーにもそんな人間的要素がにじみ出たのかもしれない。

 人間形成を重んじるが「何はともあれ、勝つことは大事。勝つことで得られるものも大きい」と田原監督。28日の準決勝では関西国際大と対戦する。2011年以来、7年ぶり5度目の明治神宮大会出場まで、あと2勝だ。 (内田 雅也)

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