DeNA・高田繁GM “プロ野球生活”卒業も“野球人生”はまだまだこれから

[ 2018年10月27日 09:30 ]

DeNAの高田繁GM
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 25日のドラフト会議。指名された選手たちはこれからプロの門を叩くが、DeNA・高田繁GMにとってはプロ野球の世界に別れを告げる最後の仕事だった。

 今季限りでGM職を退くことを表明していたこともあって、球団幹部たちから「抽選になった場合は高田GMがクジを引いてください」と大役を託された。1位指名した報徳学園・小園が4球団の競合となり、当たりクジは引けなかった。外れ1位の東洋大・上茶谷の抽選は、後任として編成トップに就く三原一晃代表にバトンタッチ。見事に交渉権を獲得した。育成指名を含む7人の選手を指名し、名伯楽のプロ野球人生が幕を閉じた。

 「50年間ずっとプロ野球に関わってきた。年齢を考えたら、自分自身にご苦労さんという気持ち。全うできたので、元気で胸を張って卒業しますよ」

 レジェンドの周りは、いつも笑いが絶えなかった。試合前、ベンチ内で担当記者と雑談をするのが日課だった。高田GMを囲む輪は常に笑いに包まれた。浪商、明大、巨人と歩んだ選手時代の出来事をユーモアたっぷりに話してくれた。ここでは決して書けないことも…。巨人のV9を知らない私にとっては、「球界の生き字引」の思い出のすべてが新鮮で驚くようなことばかりだった。

 プロの世界には一区切りをつけるが、野球への情熱が消えることはない。「仕事ではなく、アマチュアの現場でアドバイスをしていきたい。恩返しができれば」。今後は学生野球資格を回復してアマチュアの指導も行う予定だ。

 ベンチでの「雑談タイム」がなくなってしまうと思うと寂しい。「もう疲れたよ。こうやっておまえらに囲まれたり追いかけられなくなると思うと、本当にせいせいするよ」。これも本音だろう。私はDeNA担当として高田GMと接したのは1年間という短い期間でしたが、この場を借りて言わせていただきます。「本当にお疲れさまでした」。73歳から始まる次の野球人生、心から応援しています。(記者コラム 重光晋太郎)

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