阪神・島本 9年目の来季こそ!矢野新監督も期待の中継ぎ左腕、秋から勝負かける

[ 2018年10月27日 15:40 ]

阪神の島本
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 今度こそ、チャンスをつかんでもらいたい。先日、矢野新監督が、今季まで2年連続で60試合登板をクリアした岩崎の先発転向プランを口にした際「俺は今年2軍でやったけど、左で島本も飯田も(中継ぎで)いけると思う。そうなった場合は(岩崎も)先発もある」と、中継ぎ左腕の代役として名前を挙げたのが島本だった。

 今季、2軍で指揮を執り、ソフトバンクから移籍してきた飯田とともに、リリーフとして1軍で活躍できる可能性を感じ取ったという。それでも後日、その声を本人に伝えると「名前が出ることは嬉しいですけど…ほんまに、今度こそ本当にチャンスをものにしないといけないですよね…」と表情は固いまま。言葉からは喜びより、危機感を強く感じた。

 10年の育成ドラフト2位で入団し、まだ背番号が3桁だった頃から取材してきたが、「好機到来」は今回に限ったことではない。1メートル76と小柄ながら、キレ味ある直球をテンポ良くどんどん投げ込むスタイルは以前から評価されてきた。

 今季まで1軍担当だった香田2軍投手コーチも「島本を中継ぎで何とかしたいんだ」と、能力を高く買っていた。だが、今季も中継ぎの一角に食い込もうと、春季キャンプでサイドスローに挑戦するなど、試行錯誤するもフォーム定着に至らず、1軍では1試合の登板に終わった。

 6人いた同期入団の高卒は、4人が戦力外となり、チームには中谷と島本の2人。「クビ」を意識しない、と言えば嘘だろう。今年3月には結婚も発表し守るものもできた。プロ9年目の来季へ「この秋は、とにかく投げる姿を見せてアピールしていきたい」と秋季キャンプから勝負をかける。(記者コラム・遠藤 礼)

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