【スポニチ評論家が日本S予想】12氏全員が4勝3敗 張本氏「最後までもつれる」

[ 2018年10月27日 11:30 ]

日本シリーズ第1戦   広島―ソフトバンク ( 2018年10月27日    マツダ )

ティー打撃を行う新井(撮影・島崎忠彦)
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 スポニチ評論家陣が今シリーズの勝敗を予想した。何と12氏全員が4勝3敗、第7戦で決着すると見た。

 《中畑清氏 広島4勝3敗》戦力的には甲乙つけがたい。ともに決定力に欠けるのだ。

 先発投手は広島が大瀬良、ジョンソン、九里、野村。ソフトバンクは千賀、バンデンハーク、ミランダ、東浜。大瀬良、千賀ともに完璧な状態じゃなく、巨人・菅野のような絶対エースはいない。

 抑えも広島の中崎、ソフトバンクの森とも不安が残る。特に抑えは初めての森。レギュラーシーズンはサファテ故障の穴を見事に埋めたが日本シリーズという独特の雰囲気の中でどれだけ自分の力を発揮できるか。

 打線は投手陣より高いレベルで互角。広島はDHが使える試合でバティスタ、メヒアをどう使い、ソフトバンクはCSでベンチに下げた松田宣、内川をどう扱うか。ベンチワーク次第のところもあるけど、ともに選手層は厚い。点の取り合いになると思う。

 脇役が主役になることの多いシリーズ。鍵を握るのは広島の2番・菊池、ソフトバンクの1番か2番を打つ上林と見ている。2人ともクリーンアップへのつなぎはもちろん、チャンスで回ってきたら試合を決められる選手。機能すれば打線全体が活発になる。

 そんなこんなを総合して私の予想は広島の4勝3敗。理由は2つある。今季はセの本拠地で開幕。スタンドが真っ赤に染まるマツダスタジアムで4試合できること。もう一つは新井の現役最終年ってことだ。「新井さんに日本一の花道を」というチーム全体の思いが最後の決め手になると思っている。

 《張本勲氏 広島4勝3敗》最後までもつれる、白熱のシリーズになると思う。広島は走攻守のバランスが良く、新井らが控える選手層も厚い。規定打席不足ながら打率3割、2桁本塁打の捕手・会沢の打撃にも注目。下位から上位につなげば得点力は増す。リーグ3連覇。今度こそ日本一、の強い思いもプラスに働くだろう。ソフトバンクはCSでは勢いを見せたが、今季の戦いぶりは全体的に好不調の波があって「粗い」印象だ。日本シリーズではどちらに出るか。

 《大野豊氏 広島4勝3敗》初戦に勝つことを前提に広島が有利と予想する。第1戦に先発する大瀬良がソフトバンク打線の勢いを止めることが最も重要になる。先発陣がある程度踏ん張って良い流れをつくることができれば、勝ちパターンの救援陣で逃げ切れるはずだ。攻撃陣の鍵を握るのは丸と鈴木だろう。2人が寸断されると打線が機能せず得点力が下がる。CSではソフトバンク投手陣は早めの継投を見せており、打線全体として対応できるかもポイントになる。

 《牛島和彦氏 広島4勝3敗》どちらも攻撃力が自慢のチーム。得点力は互角なだけに、投手の出来がシリーズの行方を左右する。短期決戦。CSファイナルSでも5戦44得点だったソフトバンク打線は、勢いに乗ると止めるのは困難だ。ただ、広島投手陣も大瀬良、ジョンソンら先発、中継ぎ、抑えと駒はそろっており、十分に対抗できるとみる。過去10年、セの日本一チームは09、12年に原監督が率いた巨人の2度だけ。パ優位の流れはあるが今回の広島は期待できる。

 《野村謙二郎氏 広島4勝3敗》開幕は広島の本拠、マツダスタジアム。セの他球団は「マツダでは雰囲気にのまれる」という。レギュラーシーズンで貯金20をつくったホームアドバンテージが、ここでも生きると思う。CS敗退した昨年の広島で一番悔しい思いをした鈴木が大爆発しそうな予感もある。試合展開は打ち合いを予想する。当たり前のようだが、一つのミス、一つの四球で隙を見せないことが大切。両チームとも、その隙につけ込むのが非常にうまいからだ。

 《有藤通世氏 ソフトバンク4勝3敗》得点力に内外野の守備、走力は互角。投手力でわずかにソフトバンクに分があるか。先発、リリーフとも駒がそろう。武田、石川の中継ぎ2人は、CSでも回の頭、走者のいる場面といろいろな場面で対応していた。工藤監督の起用法に注目したい。キーマンは柳田、そして広島は丸。短期決戦はラッキーボーイも登場するが、チームの「顔」が活躍してこそ。長打力はソフトバンクが上とみるだけに、丸のバットは大きな鍵を握る。

 《田淵幸一氏 ソフトバンク4勝3敗》紙一重の戦いの中で、ソフトバンク・甲斐と広島・会沢のインサイドワークの勝負にも注目したい。どれだけ内角を攻められるか。ともに長打のある打線。甘く入ると危険だが、厳しく突くことで勝機が生まれる。その甲斐ら下位打線はCSでも好機を演出。上林、意外性のあるグラシアルら上位打線も抜け目がない。内川が切り札的存在になる打線は厚みがある。広島は引退する新井を中心に一丸ムード。丸の打撃が勝敗の行方を左右する。

 《東尾修氏 ソフトバンク4勝3敗》両チームともに打線に集中力があり、ロースコアの展開は見込めない。投手が「このコースは駄目」などと意識して、投球の幅を狭めないことだ。多少の失点は必ず打線が返してくれる。自分の特長を出すことを考えることだ。四球から大量点では流れを失う。「勇気」がテーマになる。差があるとすれば投手の駒。第2先発に武田、石川を擁するソフトバンクが有利とみる。広島は先発陣の誰か一人が2勝するなどMVP級の活躍がほしい。

 《若菜嘉晴氏 ソフトバンク4勝3敗》ソフトバンク・工藤監督の采配が鍵を握っている。指揮官として3度目の日本シリーズだが、15、17年の過去2度は本拠地での開幕だった。今回初めて敵地でスタートするだけに、DHが使えない中でどうやりくりするか注目している。CSで不振の松田宣をスタメンから外し、起用した内川が結果を出したような思い切ったタクトを振れるか。総合力でソフトバンクが有利と見たが、マツダスタジアムでつまずくと逆の結果もあり得る。

 《伊東勤氏 ソフトバンク4勝3敗》ソフトバンクは、投手陣のバリエーションが豊富だ。長いイニングを投げられる武田、石川がブルペンにいるのは強みで、早めの継投が可能。仮に1、2戦の先発の調子が悪ければ、彼らに代わって、6、7戦で先発に回ることもできる。攻撃面はどちらも機動力を使うことができ、互角だと思うが、内川の復調は大きい。不安材料を挙げるなら、マツダでのデスパイネの守備力か。広島は地の利を生かし、まずは本拠地で2連勝したい。

 《槙原寛己氏 ソフトバンク4勝3敗》選手層の厚さはともにリーグトップクラス。そんな中で、ソフトバンクは「第2先発」ともいえる武田、石川の存在が効いている。先発ローテーションで勝敗が読めた昔と違って、今は早めの継投が主流。工藤監督はCSファイナルSと同様に、2人を有効に使って早め早めに投手を代えるだろう。勢いに乗れば4勝1敗、4勝2敗もありえる。広島は鈴木がキーマン。徹底マークされる丸の後の打順、4番としての仕事ができるか。

 《岸川勝也氏 ソフトバンク4勝3敗》広島・会沢、ソフトバンク・甲斐の両正捕手に注目。マツダスタジアムでの第2戦までに相手打線の好調な打者、逆に調子の悪い打者をいかに見極められるか。捕手の洞察力が第3戦以降の勝敗に直結する。優位としたソフトバンクは武田、石川の両右腕が「第2先発」として控えるのが強みだ。西武とのCSファイナルSは打線が活発だったが、データが少ない中での戦いとなるだけに、3、4点勝負の接戦が増えると予想する。

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