関西国際大の小兵左腕・武次 16奪三振完封 「上原超え」狙う2年生

[ 2018年10月27日 14:07 ]

関西地区大学野球選手権大会 1回戦   関西国際大4―0京産大 ( 2018年10月27日    大阪・南港中央 )

好投した関西国際大・武次
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 明治神宮大会への出場権をかけた関西地区大学野球選手権大会が27日、大阪市の南港中央野球場で開幕し、関西国際大(阪神)がエース・武次春哉(2年=西脇工)が先発全員、16三振を奪い完封、8年ぶり出場に向け、好発進した。

 完封勝利を飾った武次は「正直どうなるかと思っていました」と笑顔を浮かべた。18日に右脇腹を痛め、前日26日に投球練習を再開したばかりだった。阪神リーグでは指名打者(DH)制を採用しており、今大会に向け「ふだん行っていない打撃練習をやり過ぎた」のが原因だったかもしれない。

 不安のマウンドだったが、最速146キロの直球が走り、得意のカットボールが切れ、チェンジアップ、カーブも効いた。

 先発全員から、自己最多の16奪三振。三塁を踏ませなかった。

 走者を得点圏に背負ったのは1回表1死二塁、5回表1死二塁、7回表2死二塁の3度。この時対した打者のべ5人をすべて三振で退けた。

 「ピンチになると、ギアが上がるんですよ」と鈴木英之監督(51)がたたえる。「リーグ戦でも、たとえば二、三塁で1点OKと内野が深く守っている時でも三振を奪って無失点でしのぐシーンを何度も見てきた」

 武次は「相手打者を見て考えながら配球を考えています」と打者の観察眼が鋭い。「研究されていると、カットボールを見極められたりしますが、今日は振ってくれていましたので」。普段は対戦しないリーグの京産大打線はストライクからボールになる変化球に戸惑ったかもしれない。左打者にはカットボール、右打者にはチェンジアップを有効に使った。

 身長1メートル64と小柄な左腕。西脇工時代は甲子園出場経験はなく、最高で県5回戦。それでも鈴木監督によると「隠れた好投手。1メートル70あればプロ、と言う人もいた。結構争奪戦でした」と大学数校から声がかかった。兵庫県加古川市で生まれ育った武次は「自宅から通えるから」と関西国際大を選んだ。

 昨年春入学時からエース。勝ち星は1年春4勝、秋1勝、2年春7勝、秋7勝と通算19勝に達する。阪神リーグの通算最多勝は大体大・上原浩治(巨人、レッドソックスなど)が1995―98年にあげた36勝。現在のペースでいけば、新記録更新の期待がかかる。

 「まずは大事な初戦をいい形で勝てたので、このまま神宮行きをつかみ取りたい。去年は目の前で相手チームの胴上げを見るなど、悔しい思いをしたので今年はやり返したい」

 小学6年時、地元の「二俣こども会」でソフトボールで県優勝、全国でベスト16に入ったことがあるが、野球では全国大会とは無縁だった。

 大会は関西5リーグの優勝校で2枚の神宮切符を争う敗者復活のあるトーナメント戦。関西国際大は組み合わせから、4日間で最低3試合を戦う。2010年以来、8年ぶり4度目の明治神宮大会出場へ、武次は「連投できる体力はある」と前を向いた。(内田 雅也)

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