広島出身ギータ「あべこべ」対決 敵地は“庭”大暴れじゃ

[ 2018年10月27日 05:30 ]

マツダスタジアムで打撃練習する柳田(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 高ぶる気持ちを抑えながら、柳田はフリー打撃で快音を響かせた。地元・広島での初の日本シリーズに「地元でできるので、いつもとは違う感じ。生まれ育ったところですからね。(観戦する知人のために)しっかりチケットを購入しました」と笑顔で話した。

 マツダスタジアムでは16年の交流戦で本塁打を放つなど、通算10試合で33打数12安打、打率・364と相性はいい。今シーズンは同球場で試合はなかったが敵地で打率・408と驚異的な成績を残した。対戦が少ない相手との対戦に「僕はデータを見ないので一緒です。来た球を打つ。力を抜いてかち上げる」とギータ節も健在だ。

 少年時代は熱狂的な広島ファンだった。広島市民球場に通い、広島名物の「スクワット応援」も右翼席でやっていた。憧れの野村謙二郎(本紙評論家)のレプリカユニホームを購入し、夢中で応援した。「あれがプロの球場かと。凄えなと」と思い出に浸った。

 昨年のDeNAとの日本シリーズでは1番打者として6試合で25打数8安打、打率・320をマークし、日本一に貢献した。今年は不動の4番として、試合を決める役割を担う。「キャンプからやってきて、集大成。チーム一丸となって戦いたい」と力を込めた。

 工藤監督は練習前の円陣で「みんなで力を合わせて日本一になろう!」と選手を鼓舞した。指揮官として臨む3度目のシリーズ。過去2度(15、17年)はいずれも日本一を成し遂げており、2位から勝ち上がった今年は球団初の下克上で日本一連覇をつかむ。 (川島 毅洋)

続きを表示

2018年10月27日のニュース