予見できた由伸監督辞任 「引退即監督」強行もフロントの支えないまま…

[ 2018年10月4日 06:05 ]

巨人 高橋監督辞任

3日、広島便に乗り込む巨人・高橋監督(撮影・白鳥 佳樹)
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 【記者の目】 高橋監督の辞任理由は明確であった。「チームの勝敗は監督が背負うと思って(3年間)やってきた。結局、優勝争いというところまでもいけなかった」。現場のトップとして勝敗の責任を取る。勝負の世界の常だろう。

 ただ、球団はこの事態を予見できたのではないか。15年オフ。球団とも現役続行を確認し、翌年1月の沖縄自主トレの場所や宿泊先を手配。そんな選手・高橋由伸のユニホームを無理やり脱がしてまで、監督に据えた。

 1年目は2位も、2年目は11年ぶりのBクラス。15年は戦力の過渡期で名将・原監督をもってしても優勝できなかった。その後を「引退即監督」の高橋監督に託したのだ。本来はフロントが支えなくてはならなかった。

 ところが指揮官と密な連係を取れていた堤辰佳GMが17年6月に辞任。後任には鹿取義隆GMが就任したが、フロント業務は悪化した。昨年オフ。現場が抑え投手の補強を希望する中で西武から野上を獲得。外国人もバレンティンを推す声があったが、ゲレーロの獲得に踏み切った。

 シーズン途中に中継ぎに配置転換された野上は、ある意味で「犠牲者」ではないか。ゲレーロは語るまでもない。高橋監督の求めるチームであったのか。やりたい野球はできたのか。新人監督の前に環境は整わなかった。

 次期監督は原監督に一本化された。実績、経験で右に出る者はいない超のつく名監督。ビジョンのない球団はそのカリスマ性に、泣きつくことしかできなかったのではないか。 (巨人担当キャップ・川手 達矢)

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