西武・浅村、パ単独トップ124打点!球団日本人初3割30本100打点確実

[ 2018年10月4日 05:30 ]

パ・リーグ   西武7―3日本ハム ( 2018年10月3日    札幌D )

3回無死一塁、逆転の2点本塁打を放つ浅村(撮影・高橋茂夫)
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 西武・浅村栄斗内野手(27)が3日、日本ハム戦で3回に逆転の31号2ランを放った。同僚の山川穂高内野手(26)と並んでいた打点を124に伸ばしてリーグ単独トップに立ち、15年の中村剛也内野手(35)らに並ぶ球団タイ記録となった。2打数1安打で打率・306とし、残り2試合で目標の3割、30本塁打、100打点を確実にした。

 超ハイレベルなタイトル争いで、浅村が頭一つ抜け出した。1点を追う3回無死一塁で、左中間に逆転の31号2ラン。「手応えは良かった」という決勝弾で、打点を124に伸ばした。僚友・山川に2差をつけてリーグ単独トップ。同時に、シーズン124打点は01年のカブレラ、15年の中村に並ぶ球団タイ記録ともなった。

 「素直にうれしい。ここまで来たら(記録を)抜きたいですね」

 今季の得点圏打率はリーグ2位の・371。自ら「走者がいた方が力を出しやすい」とチャンスに燃える男は、加えて全方向に打ち返す広角打法で打点を稼ぐ。この日は左中間も、31本塁打のうち中堅から右方向が半分の15本。右手で強く打球を押し込む独特のフォームがそれを可能にするが、代償もある。「“詰まり癖”があるんですよ」。練習や試合後は、赤くなった右手親指の付け根付近をアイシングすることが欠かせない。痛みと引き換えに、ここまで数字を積み上げてきた。

 残り2試合。打率は・306で、球団の日本人選手で初となる「3割30本100打点」の達成は確実だ。12打数無安打でもジャスト3割。それでも浅村は「3割ピッタリもかっこ悪いんで…。欲を言えば3割1分くらい打ちたい」と笑った。

 休養と打率3割キープのため、ここ3試合は2打席で交代。残り試合について辻監督は「疲れてはいるけど、本人が打ちたいなら(多く)打たせる」と話した。山川とのタイトル争いは「ずっと2人で競ってやってきたし、一緒に獲りたい気持ちが強い」と浅村。単独か、同時受賞か。球団記録更新も狙って、ラスト2試合に臨む。 (鈴木 勝巳)

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2018年10月4日のニュース