ドラフト注目株 日大・長沢、憧れの先輩・京田を「いつか越えたい」

[ 2018年10月4日 13:46 ]

日大・長沢吉貴外野手
Photo By スポニチ

 プロ野球ドラフト会議まであと3週間となった。10月3日時点で、プロ志望届提出者は大学生78人、高校生90人で計168人。大学生では東都大学野球1部リーグの東洋大・上茶谷、甲斐野、梅津らが目玉と言われるが、2部リーグにも注目株がいる。

 日大の長沢吉貴外野手だ。佐野日大では14年選抜に出場し4強入りし日大では1年春からレギュラー。1年の15年春は2部優勝と1部リーグ昇格に貢献した。今春は打率・357でチームけん引し2部リーグ優勝に導き、最高殊勲選手にも選出された。1年生からコンスタントに成績を残し、2部リーグ通算打率(15春、18春〜)、1部通算打率(15秋〜17秋)は3割を越える。

 しかし魅力は打撃だけではない。持ち味は足。50メートル5.7を誇る俊足だ。「アウトを考えずに走っている」と、今春は9盗塁をきめた。「一緒に走って負けたことがない」。日大の2学年先輩で16年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した京田陽太遊撃手にも勝る自慢の足だ。

 京田という存在は憧れであり仲間でもありライバルだった。ともにプレーした最後の16年秋に京田11盗塁、打率・328の好成績を残した。長沢は盗塁は4つだったが同・387。切磋琢磨し合った2人の活躍もあり、チームは同年1部リーグ優勝、ともにベストナインに選出された。

 競い合ってきた先輩は17年にルーキーながら開幕スタメンの座につき、公式戦143試合中141試合に出場。149安打を放ち、同年新人王に輝いた。球団では98年の川上憲伸投手以来の19年ぶりの快挙だった。長沢は「京田さんを目標にして追ってきた。プロに行って、いつか越えたい」と夢を語った。憧れの先輩と同じ舞台に立ち、プレーするのが待ち遠しい。(記者コラム・武本万里絵)

続きを表示

2018年10月4日のニュース