BC栃木・村田 今季限り現役引退へ NPBから声かからず…9・9最終戦

[ 2018年8月1日 03:00 ]

巨人時代の村田
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 前巨人で独立リーグ、ルートインBCリーグ・栃木に所属する村田修一内野手(37)が今季限りで引退することが31日、分かった。プロ野球の今季中の新規契約が可能な期間がこの日までで終了。12球団からは声が掛からなかった。今季の残り試合は栃木の一員として、9月9日の最終戦・群馬戦(小山)まで全力でプレーし続ける。

 独立リーグでプレーしながら日本プロ野球(NPB)復帰を目指した村田だったが、願いはかなわなかった。新規契約を結ぶ補強期間がこの日で終了。7月31日をメドとし、声が掛かるのを待ったが、その道は断たれた。

 村田は「体も動くし、ケガもない。まだやれる。ただメドは決めないといけないし、その時には辞めることになる」と繰り返してきた。オフに再びオファーが舞い込む可能性は低く、事実上今季限りで現役引退となる。

 NPB復帰は断念した。ただ、現在は栃木の主力としてプレーしている。今季中はチームのため、全力で9月9日の最終戦・群馬戦(小山)までプレーし続ける。現在チームは後期8勝8敗の4位で、首位・群馬には4・5ゲーム差をつけられている。いずれもチームトップの打率・352、9本塁打、44打点をマーク。25日の武蔵戦まで3試合連続本塁打するなど絶好調。絵美夫人の出身地という縁もあり、NPB再挑戦の場に選んだチームへの愛着も強く、バットで貢献していく思いは今もなお強い。

 1日には栃木県内のホテルでけじめの会見を開く。そこでも改めて、今季中はチームの勝利に貢献していきたい思いを語る。午前11時25分からの会見の模様は、球団の公式サイトやツイッターでネット配信される。

 通算1865安打、在籍15年間毎年2桁となる360本塁打を放った天性のアーチスト。三塁の堅守も光り3度のゴールデングラブ賞を受賞した。「男村田」の愛称で親しまれた平成を代表するスラッガーは、平成最後の年に静かにバットを置く。(後藤 茂樹)

 ◆村田 修一(むらた・しゅういち)1980年(昭55)12月28日生まれ、福岡県出身の37歳。東福岡では投手として3年春夏甲子園出場。日大で野手に転向し東都大学通算20本塁打。02年ドラフトの自由獲得枠で横浜(現DeNA)に入団。07、08年に本塁打王。12年に巨人へFA移籍し、昨季限りで戦力外通告を受けた。プロ通算1953試合で1865安打、打率・269、360本塁打、1123打点。1メートル77、92キロ。右投げ右打ち。

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