大阪ガス、三度目の正直!悲願の初V シルバーコレクター返上

[ 2018年7月25日 05:30 ]

スポニチ後援第89回都市対抗野球決勝   大阪ガス2―0三菱重工神戸・高砂 ( 2018年7月24日    東京D )

初優勝を決め喜ぶ大阪ガスナイン(撮影・西川祐介)
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 大阪ガス(大阪市)が3度目の決勝進出で、悲願の黒獅子旗を手にした。三菱重工神戸・高砂(神戸市・高砂市)との関西頂上対決は、0―0の8回に峰下智弘内野手(26)の中前打で均衡を破ると、エースの温水賀一投手(24)が8回途中まで無失点と好投し、投手戦を制した。橋戸賞(最優秀選手)は通算21打数11安打、打率・524の近本光司外野手(23)が輝いた。

 ベンチから橋口博一監督を先頭に、ナインが一斉にマウンドへ駆け寄る。3度目の決勝進出でつかんだ頂点。日本選手権でも過去準優勝が3度ある。屈辱の「シルバーコレクター」を返上した。

 近畿第1代表決定戦で惜敗した宿敵を決勝で撃破。感激のあまり、指揮官は放心状態だ。「凄く長い間、目指してきてやっと獲れた。今日獲れなかったらまたいつになるか。涙が出ると思ったけど気が抜けて…。ついに金ですね」。胴上げから解放され、金メダルをじっと見つめた。

 今年6月に起きた大阪府北部地震の際は約1週間練習を休み、選手は徹夜の作業で顧客のライフライン復旧に奔走。「会社あっての野球。お客さまにお世話になっているから、我々は野球ができる」と感謝の思いを新たにした。大阪府岸和田市出身。西武、巨人などで活躍した清原和博氏と誕生日は10日違い。生まれた病院も同じ浪速っ子が大切な故郷に恩返しした。

 大会通算21打数11安打の打率・524で大会MVPに相当する橋戸賞と首位打者に輝いたのは近本だ。「橋戸賞なんて高根の花のタイトルだと思ってました。ここ一番で打てたのが一番良かった」。0―0の8回、峰下の中前打で均衡を破ると、3年前の橋戸賞右腕・藤井のスライダーを中前へはじき返し2点目を叩き出した。スタンドで見守る未夢夫人(23)も感極まった。10年の交際期間を経て今年3月に結婚。関学大時代は2度の骨折に見舞われ、淡路島の実家から船と電車で1時間半かけ通学した近本を支えた愛妻は「ストイックに野球をしていた成果が出ました」と声を詰まらせた。

 チームは5試合で計13盗塁と大会記録も80年ぶりに更新。チームモットーは「惟一心(これいっしん)」。全員で心を一つにすれば大敵や困難に勝てるという中国の言い伝えを、ナインは東京ドームで実践した。 (伊藤 幸男)

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