西武・多和田、完投で初10勝!前回11失点から修正 ウナギパワー127球

[ 2018年7月25日 05:30 ]

パ・リーグ   西武7―1オリックス ( 2018年7月24日    メットライフD )

西武先発の多和田(撮影・ 久冨木 修)
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 憎めないほほ笑みを返した。8回を終え西武・多和田に辻監督が問い掛けた。「いけるよな?」に「ニコって笑ってた」と指揮官。今季最多タイの127球での1失点完投で、3年目で初めて10勝に到達した。

 「うれしいはうれしいですけど、それより自分のピッチングができたことがよかった。気持ちで相手に負けない、と投げた」

 初回に150キロを計測した直球が、低めに集まった。変化球も生き、失点は6回の宮崎のソロのみ。「この前は周りから見ても相手に向かっていくというふうに見えなかった」。前回16日のソフトバンク戦は、自己ワーストの14安打11失点で4回途中KO。負ければ開幕後初の首位陥落の可能性もあった試合で、踏みとどまった。「見事だった。気持ちが出ていた。今日みたいな投球なら15、16勝できる」と辻監督も絶賛した。

 2年間はローテーションを守り切れなかった。今季は軸足の右足でしっかりタメをつくるフォームを徹底。多和田も「しっくり来ていて、それが一番」と手応えを口にした。前日は練習後に9月に第1子を出産予定の夫人とスーパーへ買い物。最近、頻繁に食べるというウナギを購入し、この日の朝食メニューになった。報道陣に「かば焼き?」と問われ「え?茶色いタレの付いているやつです」と答える天然ぶりが、チームでも愛される理由だ。

 「まずは来週。ソフトバンク戦でやり返したい」。エースナンバーを背負う責任感が勝利を重ねるたびに備わってきた。(春川 英樹)

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2018年7月25日のニュース