大谷、特大8号!“本拠地男” 8本全てエンゼルスタジアム

[ 2018年7月25日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―5ホワイトソックス ( 2018年7月22日    アナハイム )

ホワイトソックス戦の4回、8号ソロを放ち生還するエンゼルス・大谷
Photo By 共同

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が23日(日本時間24日)、ホワイトソックス戦に「6番・DH」で出場し、4回に後半戦初となる中越え8号ソロを放った。球団ルーキーでメジャー1号から8本塁打までを全て本拠地で打ったのは史上初。チームは逆転負けを喫したが、二刀流が「本拠地男」ぶりを存分に発揮している。

 淡々と、クールに振り返った。大谷がまた打った。本拠地で、そして中堅に――。8本塁打は全てエンゼルスタジアムで放った。球団ルーキーとして史上初の記録に、「ビジターでも、もちろん打てればいいけど、(ホームの)雰囲気だったりとかそういうものかな」と語った。

 1点リードの4回1死。同じ24歳右腕のジオリトが投じた外角高めの93マイル(約150キロ)ツーシームを強振。中堅方向にぐんぐん伸びた打球はエンゼルスタジアム名物の「ロックパイル」と呼ばれる岩山右横の芝生にまで届いた。飛距離435フィート(約133メートル)の特大弾。中堅方向の本塁打は8本中7本目で「(意識しているのは)方向より角度とか強さ。しっかり捉えれば方向関係なく、どこでもいく」と持ち味のパワーが光る。

 「本拠地男」だ。大谷の本拠地本塁打率(1本塁打に要した打席数)は13・38。チームトップ26本塁打を誇るトラウトの19・45を大きく上回る。大谷は「たまたま」と言うが、本拠地で誰よりも大きい歓声を浴び、その期待に応えている。

 ただ、素直に喜べないのは、チームが逆転負けしたこと。さらに、同点の8回無死一塁では好機を広げられなかったからだ。左腕フライの外角カットボールに空振り三振。「最後、つなぎたかったけど」と悔しさをにじませた。日本人選手では12年青木(当時ブルワーズ)以来の2桁本塁打まであと2本だが、チームを勝利に導いてこそ二刀流だ。 (柳原 直之)

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2018年7月25日のニュース