【有藤通世氏 パ占う】楽天 茂木の復帰&嶋のリードが鍵

[ 2017年7月17日 08:35 ]

楽天の茂木
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 17日にセ、パ両リーグは後半戦がスタート。順位争いはいよいよ佳境に入る。各リーグの要注目チームは?キーマンは?スポニチ本紙評論家の有藤通世氏(70)がパの展開を占った。

 首位・楽天と2位・ソフトバンクのマッチレース。球宴前の直接対決は、まさに横綱同士の激しいぶつかり合いの趣があった。

 要注目チームは楽天。戦力充実のソフトバンクをいかに抑え込むか。打線は互角だが、楽天は茂木の復帰が待たれる。思い切りのいいスイングで、かつ打ち損じも少ない。高い技術に裏打ちされた打撃で、1番打者としてチームに勢いを呼ぶ。投手陣はソフトバンクが武田、千賀が戦列復帰したものの則本、岸、美馬がそろう楽天がわずかに上か。

 優勝ラインは貯金30〜35。ソフトバンクは試合消化が楽天より8試合早く、黒星は6個多い。直接対決は残り12試合。ソフトバンクは8勝4敗以上を狙うだろう。ともに下位チーム相手には貯金を稼いでいる。直接の勝負で決着がつく。

 キーマンは嶋。故障をせずに一試合でも多くマスクをかぶること。球宴前にソフトバンクに連勝した2試合では、柳田に2安打を許したがいずれも単打、得点源を封じた。1球の比重が高くなる中で、嶋のリードが投手陣を生かす。

 3位・西武と4位以下は差が開いた。私の古巣・ロッテには、古びた言い方だが相手が嫌がるような気迫を見せてほしい。

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2017年7月17日のニュース