高校野球の季節到来!“4年前の球児たち”は球宴で躍動

[ 2017年7月17日 10:20 ]

<全セ・全パ>力投する巨人・田口
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 今年も高校野球の季節が来た。4年前の夏、彼らも丸刈りの高校球児だった。

 7月14、15日に開催された球宴に、巨人・田口、楽天・松井裕、オリックス・山岡、ソフトバンク・上林の同学年組が出場した。4人は高校日本代表で世界と戦った元チームメートだ。13年にアマチュア野球を担当していた記者は同年9月、台湾で開催された18Uワールドカップを取材。あれから4年が経った。松井裕以外の3選手が初出場だった夢舞台を見ながら、当時を思い出した。

 「本当に緊張しました。スターの人たちと野球ができて良かった」と初々しく話したのは、田口。第1戦に2番手で登板すると、2回を打者6人で完全に抑えた。球宴出場が決まった際には、対戦したい打者に上林の名を挙げ「同級生で、高校日本代表でも一緒にやった。最近めちゃくちゃ打っているので抑えたい」と話した。上林も「15年のファーム日本選手権では打ち取られたし、やり返したい。絶対、打ちたい」と応戦。残念ながら、打順の巡りで叶わなかったが、ワクワクさせてもらった。

 4年前の高校日本代表のエースは松井裕で、投球もオーラも別格だった。スライダーが一級品だった田口は、当時から盛り上げ役。1学年下の安楽(現楽天)が取材を受けているときに、カメラマンからカメラを借りて撮影するなどして笑いを取った。試合中は誰よりもベンチから声を出していた。上林には当時から、見逃せばボール球を外野に運ぶ技術があった。唯我独尊とでも言うか、チーム内で群れない姿が印象的だった。山岡もクールに映った。試合後、自身の投球を淡々と分析する様子は、高校生離れしていた。

 今年は高校通算100本塁打超えした早実・清宮に注目が集まっている。他校にはどんなダイヤの原石がいるのか。また楽しみな夏が来た。(記者コラム・神田 佑)

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2017年7月17日のニュース