Hondaルーキー木浪 先制3ラン含む4打点「最高です」

[ 2017年7月17日 05:30 ]

第88回都市対抗野球第3日・1回戦   Honda10―0JR四国 ( 2017年7月16日    東京ドーム )

<JR四国・Honda>5回無死一、二塁、Honda・井上の中越え適時二塁打で生還した二走・木浪(左)はナインに迎えられる
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 東京ドーム初打席は「緊張で球が見えなくて」見逃し三振。3回1死一、二塁で回った第2打席にHondaの新人・木浪が力を見せた。2球目、真ん中高めの直球を力強く引っ張った打球は右翼席中段へ。猛打の呼び水となる先制3ランに「2打席目からは思い切り振ろうと。最高です」とにやけた。

 亜大では13、15年の明治神宮大会を制し、東都大学リーグでも15年秋と16年春の連覇に貢献。主に2番や9番を任され小技に定評があったが、公式戦での本塁打はなかった。

 長距離砲としての可能性を感じ始めたのは入社後。都市対抗で個人最多タイの14本塁打を放った「ミスター社会人野球」、西郷泰之ヘッドコーチとの出会いだった。「右方向に打てるよう思い切り振れ」と助言を受け、ティー打撃ではティーの位置を低くして下半身強化に励んだ。

 体重は5カ月で5キロ増の80キロ。打席でどっしり構えられるようになり、スイングの力強さも増した。入社後の本塁打はこの日で6発目。「逆方向にも飛ぶようにもなった」。西郷ヘッドも「成長している。自分よりもっと飛ばしますよ」と太鼓判を押した。

 岡野勝俊監督、西郷ヘッド、筑川利希也投手コーチの新任3人は09年大会の優勝メンバー。ナインは勝者のイズムを受け継いでいる。木浪は「欲を出しては駄目。とにかく次につなぐこと。塁に出ることを意識したい」と自らに言い聞かせた。(馬渡 雄介)

 ◆木浪 聖也(きなみ・せいや)1994年(平6)6月15日、青森市生まれの23歳。青森山田では中日・京田と同期。亜大では3年春のリーグ戦から主力としてプレー。Hondaでは3月のJABA東京スポニチ大会からレギュラーを獲得した。1メートル78、80キロ。右投げ左打ち。

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