中日ドラ1小笠原 ソフトB攻める 昨夏甲子園V腕ベール脱ぐ

[ 2016年5月31日 05:30 ]

キャッチボールをする小笠原

交流戦 中日―ソフトバンク

(5月31日 ヤフオクD)
 中日・小笠原が、交流戦開幕の31日のソフトバンク戦でプロ初登板初先発することが予告された。東海大相模で昨夏の甲子園優勝投手となったドラフト1位ルーキーは、2005年にダルビッシュ(日本ハム)が記録して以来となる高卒新人の交流戦でのデビュー戦勝利に意欲を見せた。

 「やるだけなのでしっかり投げたい。凄く打っているチームですし、日本一強いチーム。打たれて当たり前と思って、思いっきり投げたい」

 気後れすることはない。この日は名古屋から福岡に移動。初めて訪れたヤフオクドームでマウンドの感触を確認すると、キャッチボールで最終調整した。緊張の色は見せず、自分の持てる力を発揮すべく、可能な限りの準備を整えた。

 チャンスは突然巡ってきた。24日に1軍初昇格して中継ぎ待機していたが、登板はなく、29日ヤクルト戦(ナゴヤドーム)の後に森ヘッドコーチから「先発させるからな」と告げられたという。「何のことかと思った」と最初は分からなかったが、状況をつかむとうれしさが込み上げた。谷繁監督からも「楽しみですね。(相手は)2年連続日本一。持っている力を全部出して、とにかくぶつかってくれればいい」と背中を押された。

 球団の高卒新人で初登板初勝利したのは1987年の近藤(現投手コーチ)が最後。強敵・バンデンハークと投げ合い、栄誉を目指す。「チームにとって大事な一戦なので、入りをしっかりやっていきたい」。「熱男」たちを驚かせる熱い投球で歴史を動かす。 (細川 真里)

 ≪08年ロッテ唐川以来高卒新人が開幕≫小笠原(中)が31日先発デビュー。中日の高卒新人が初登板初勝利なら87年8月9日巨人戦でノーヒットノーランを演じた近藤以来29年ぶりとなるがどうか。なお、高卒新人の交流戦勝利は13年の藤浪(神)、大谷(日)まで7人。うち交流戦期間中にプロ初登板初勝利は、05年6月15日広島戦のダルビッシュ(日)しかなく、小笠原にはセおよび左腕初の記録がかかる。また、高卒新人の交流戦開幕先発は08年5月20日巨人戦の唐川(ロ)に次ぎ2人目だが、唐川は勝敗なしで勝てば初となる。

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