劇勝呼んだ大瀬良熱投 アプリでフォーム修正し即結果

[ 2014年8月30日 05:30 ]

<中・広>躍動感あふれる投球の大瀬良

セ・リーグ 広島6-5中日

(8月29日 ナゴヤD)
 新人の気迫が劇勝を呼び込んだ。広島・大瀬良大地投手(23)が6回3安打無失点の好投。終盤にリリーフ陣が同点を許し、8勝目はならなかったが、チームに流れを引き込んだ。試合は同点の延長11回、相手失策絡みで、幸運な3点を挙げて逃げ切り。首位・巨人とのゲーム差を3に保った。

 幸運な形で決勝点は転がり込んできた。同点で迎えた延長11回1死一、三塁。赤松のセーフティースクイズは投前に転がった。本塁は完全にアウトのタイミング。だが次の瞬間、中日・小川が本塁へ悪送球し、三走・丸は悠々と本塁を駆け抜けた。さらに小川の暴投、田中の左前適時打でこの回3点。粘りの戦いを続けた赤ヘル軍団に、最後の最後で勝利の女神はほほえんだ。

 劇勝を呼び込んだのは新人の熱投だった。先発・大瀬良が6回3安打無失点の好投を披露。リリーフ陣が同点を許し、8勝目はならなかったが、確実に試合を作り、チームに勝つための道筋を引いた。

 「3回からは直球でしっかりと押すことができていたので、テンポというより、自分らしく行こうと思った。同点になるまでは、腕を振って直球で押していこうと思いました」

 初回2死一、三塁、2回無死一、三塁と立ち上がりのピンチをしのぎ、リズムをつかんだ。直球の最速は150キロ。身上とする直球主体の真っ向勝負を貫いた。

 向上心とデジタル機器で好投を引き出した。大瀬良は、約2週間前にタブレット端末を購入。すぐさまスポーツビデオ分析アプリの「Ubersense」をダウンロードした。

 「セットとワインドアップで上体の開き方が違っていたりしました。変化球も肩の開きが早いことが分かりました」

 ブルペンなどで自らの投球フォームを撮影。コマ送りにしたり、状態が良かった時のフォームと重ね合わせて比較することで問題点を発見し、修正に取り組んだ。

 首位・巨人、2位・阪神がそろって勝利を収める中、カープは幸運を味方に付けて、しっかりと食らいついた。「勝ててとにかく良かった。もつれた試合だったけど、勝ったことで切り替えをしよう、とみんなには言った」と野村監督は言う。シーズン残りは30試合。負けられない戦いは続く。目の前の勝利の積み重ねが、23年ぶり優勝へとつながっていく。

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