森 雄星と5年越しの“約束”守った「将来プロで一緒に」

[ 2014年8月30日 05:30 ]

<西・オ>2回1死二塁 右中間へ先制の適時二塁打を放つ森

パ・リーグ 西武5-2オリックス

(8月29日 西武D)
 西武ドームがどよめいた。3点リードで迎えた8回2死一塁。西武・森の2球目に斉藤が二盗を決め、一塁が空いた。1ボール1ストライク。捕手の伊藤が外角に寄った。敬遠気味の四球。このシーンこそが、森の恐ろしさを象徴していた。

 「ただ勝ちたかったので、そういう意味ではいい試合。(四球は)ダメ押しの1点というところで打ちたかったですけど、ちょっとビックリしました」

 「8番・捕手」。本拠地では初めてスタメンマスクをかぶり、2回の第1打席でいきなり右中間フェンスを直撃する先制の二塁打を放った。「芯ではなかったですけど、振り切ったので飛んでくれた」という自身初のタイムリー。守っても菊池を好リードし、4回には初めて二盗を刺した。そして、5回の第2打席でも逆転の口火を切る左前打で初の複数安打を記録。さらに捕手として初のフル出場。まさに初めて尽くしの試合だった。

 4歳年上の菊池との初バッテリー。森は大阪桐蔭2年時の春夏連覇を含めて甲子園に4度出場したが、菊池も花巻東時代にセンバツ準優勝など3度出場。2人合わせれば「21勝」という甲子園を沸かせた19歳と23歳の若いバッテリーで、3連勝中だった2位のオリックスを牛耳った。

 そんな2人は以前から面識があった。森は懐かしそうに振り返る。菊池が高校3年で甲子園に出場した時のことだ。「1回目は大阪の接骨院で会って、2回目は花巻東の練習を鳴尾浜に見に行ったんです」。まだ中学2年生だったが、その時、菊池からこう言われたという。「将来、プロで一緒にやれたらいいね」。あれから5年。その言葉は現実となり、そろってお立ち台に立った。「ここからがスタートかなと思う」。森にとって近い将来、正捕手をつかむための第一歩でもあった。

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