松田複雑「半分マン」…イチロー以来のサヨナラ振り逃げ

[ 2014年5月7日 05:30 ]

<ソ・日>9回1死二、三塁、松田の振り逃げでサヨナラ勝ちし三走の明石(左から3人目)を出迎える内川

パ・リーグ ソフトバンク2―1日本ハム

(5月6日 ヤフオクD)
 思いもよらない幕切れだった。1―1の9回1死二、三塁。1ボール2ストライクと追い込まれたソフトバンク・松田のバットは空を切った。だが、日本ハム・増井の投球はワンバウンドし、捕手のミットに収まらず、暴投に。ボールが転々とする間に三塁走者・明石が生還。今季2度目のサヨナラ勝ちは、珍しい幕切れとなった。

 「三振して最初、頭は真っ黒だった。暴投でサヨナラで真っ白になりました。チームが勝って良かった。でも、(三振は)良くなかった。(体の)左はうれしい。右は悔しい。半分マンです」

 お笑いコンビ・ペナルティのワッキーの持ちネタ「半分マン」に例えて、複雑な心境を明かした松田。一塁へ走らなかったものの、「三振振り逃げ」(記録上は三振と暴投)となり、94年6月12日にオリックス・イチローがロッテ戦で記録して以来、史上2度目の「振り逃げサヨナラ」という珍記録になった。

 8回まではわずか3安打に抑えられ、敗色濃厚だった。だが、9回1死から内川、李大浩(イ・デホ)が連打で一、三塁。迎えた長谷川は増井のクイックモーションだけを考えていた。通算16打数3安打の打率・188と苦手にしていたが「リリースの瞬間、トップの位置に入ること」を意識するとタイミングが合致し、中前適時打。主軸3人の信頼関係が同点打を生み、サヨナラ劇へとつながった。

 「分からないね。野球は。最後の最後まで何があるか、分からない。負けると勝つでは全然、違う」。秋山監督も筋書きのないドラマに興奮気味だった。3安打で勝った前日に続き、打線が苦しんだ中での貴重な勝利。ぴったり追いすがる2位オリックスに、首位の座は簡単には譲らない。

 ▼ソフトバンク・五十嵐(9回に登板。ピンチをつくりながらも無失点で今季初勝利)0点で抑えることは重要だけど内容が伴わないと信用してもらえない。

 ≪94年イチロー(オ)以来≫ソフトバンクは9回、松田の三振振り逃げ(記録は三振と暴投)でサヨナラ勝ち。振り逃げサヨナラは94年6月12日オリックス―ロッテ戦に次いで20年ぶりプロ野球2度目。前回は延長10回2死満塁でイチロー(オ)が空振り三振。その投球を定詰(ロ)が捕逸して決着したもの。三振と暴投の振り逃げサヨナラは史上初。なお、振り逃げではないがソフトバンクが相手の暴投でサヨナラ勝ちしたのは南海時代の53年9月14日大映戦以来61年ぶり。

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