キヨシ監督「夢見ていた」7回から無失点継投 今季初G倒!

[ 2014年5月7日 05:30 ]

<巨・D>笑顔で引き揚げるDeNA・中畑監督

セ・リーグ DeNA2―1巨人

(5月6日 東京D)
 古巣相手に理想的な勝利だ。DeNAは6日、巨人に2―1で競り勝ち、今季初の巨人戦勝利を挙げた。中畑清監督(60)は先発の久保康友投手(33)を6回で降板させ、7回に長田秀一郎投手(34)、8回にホルヘ・ソーサ投手(37)、9回には新人の三上朋也投手(25)を投入。3投手が期待に応え巨人の反撃を0点に抑えた。12年の監督就任以来2勝しか挙げられなかった鬼門で見事な継投策を成功させた。

 夢のようだ。こんなゲームをしたかった。東京ドームで、それも巨人を相手に。鳴りやまないファンの歓声が漏れてくる三塁ベンチ裏で、中畑監督は開口一番「何でも聞いて。気持ちいい」。あとはおなじみの「キヨシ節」がさく裂だ。

 「こういう試合を夢見ていた。最後の3イニングを1イニング、一人一殺。(今季)初めてできたね。うれしい。おめでとうございます」。喜びは尽きない。トークも止まらない。「格好いい野球ができた。強いチームが勝ち方を知ってるようなね。理想と言っていい」。そしてとびっきりの笑顔で「うれしくて舞い上がっちゃう!」

 今季4連敗中だった、古巣・巨人戦の初勝利。だが、ただの1勝ではない。監督就任以来、2勝14敗(2分け)の東京ドーム。それも最少得点差で逃げ切った。見せ場は、1点リードの7回だった。6回を1失点でまとめた先発・久保からの継投。「久保は6回の最後の1球で精根尽き果てた」と判断し、夢に描くリレーに出た。

 まずは長田。この日34歳の誕生日を迎えたベテラン右腕が、7回を打者3人で斬った。「年を取りたくないけど、そういう日に勝ててよかった」。8回は左太腿の張りが癒えて、この日に1軍復帰したばかりのソーサ。巨人の中軸相手に「ミスが一発につながる。ミスだけ気を付けた」。1死一塁から村田を二ゴロ併殺に仕留めた。締めの9回は、新守護神・三上。1点差の救援は初めてのルーキーは「低めの意識を徹底してゴロアウトを取ろうと思った」。阿部から左打者が並ぶ打線を1四球だけ。ゴロを打たせる意識がバックの好守も呼んでプロ初セーブだ。

 理想の継投。3人に共通するのは低めの意識だった。狭い東京ドームで強打の巨人相手。昨年までは、長打を警戒するあまりカウントを悪くし、苦し紛れのボールを痛打された。試合終盤になるほどその傾向は強く、過去2年でわずか2勝の原因となった。しかし、その二の舞いはもう踏まない。久保も含め、打たれた6安打全てシングル。外野フライは6本。「こういうゲームができるんだぞという大事な勝ち方」と振り返った指揮官は、1点差で3投手を送り出す心境を問われると、こう言った。「まな板のタイだよ。あれ?コイかッ」

 最後まで絶好調で12球団オーラスの10勝目。でも、明日につながる価値のある1勝だった。

 ≪2点で勝利は今季初≫DeNAが今季巨人戦初勝利。この日は2―1と1点リードの7回から、長田―ソーサ―三上と救援陣がそれぞれ1イニングを無失点。6回終了時に1点リードした試合で7回以降救援3人が1イニングずつ無失点は今季初めて。昨年6月22日阪神戦(大原―井納―ソーサ)以来チーム111試合ぶりだ。また、今季のDeNAは前日まで5点以上挙げた試合は9勝5敗だったが、4点以下だと0勝15敗。2点で勝利も今季初めてになった。

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