DeNAドラ2 抑え候補に?恐怖のあっち向いてホイ投法

[ 2014年2月3日 06:06 ]

ブルペンで投球する平田

 あれは誰だ?DeNAのブルペンで他球団の「007」の視線を独占したのは、無名のドラフト2位右腕・平田(Honda熊本)だった。広島の山田和利編成部編成課長が「正直驚いた。直球が想像以上に速いし、スライダーも切れがある。落ちる球があれば、抑えをできる可能性も十分ある」とうなれば、巨人の村田善則スコアラーも「直球が速い。実戦でどう変わるかを見たい」と警戒を強めた。

 最速150キロを誇るが、球速以上の速さで打者に恐怖感を与える。その秘密は独特のフォームに隠されている。背負い投げのように豪快に右腕を振り切り、投げる瞬間に帽子が飛ぶほど首を縦に振って捕手から視線をそらす。利き腕は違うが、メジャーでも活躍したソフトバンク・岡島をほうふつさせる。しかし、岡島を意識したわけではない。「気づいたらこういう投げ方だった。投げる瞬間は見えている…、いや見えてないかも。でも問題ないです」と笑う。

 プロを全く意識しない野球人生を送ってきた。小学校ではソフトボールに明け暮れ、野球を本格的に始めたのは山口・豊田西中の軟式野球部から。高校は豊北に進んだが、山口大会4回戦敗退。北九州市立大でも3年まで登板は1試合のみだった。「大学では練習に出ないこともあったし、幽霊部員でした。公務員、消防隊員になりたいと思っていた」。転機は4年の時で、登板機会が増えると、秋のリーグ戦で5勝0敗、防御率1・15をマーク。進路変更し、Honda熊本の2年間で素質を開花させた。

 野球に本気で取り組んで3年。人前で話すことも苦手という。まだ高速フォークを封印しているが「いや、精度が低いです。直球も速くない。プロ野球をあまり見ていなかったし、目標の選手は特に…。浅尾さん?レベルが違います。1軍定着を目指します」と小声で謙虚な言葉を並べた。

 首脳陣の評価も急上昇。川村投手コーチは「素材は間違いなく良い。実戦が楽しみ」と期待を寄せる。自分の潜在能力を信じ切れていない右腕が、救援陣の救世主となるかもしれない。

 ◆平田 真吾(ひらた・しんご)1989年(平元)8月29日、山口県生まれの24歳。豊北から北九州市大に進み、4年秋にリーグ最多の5勝、防御率1・15で敢闘賞。Honda熊本では13年の日本選手権初戦、延長12回を投げ抜き154球の完封勝利を挙げた。同年ドラフト2位でDeNA入団。最速150キロの直球が魅力。1メートル81、74キロ。右投げ右打ち。

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