落合GM初指導 ブルペン入りした憲伸にアドバイス

[ 2014年2月3日 05:30 ]

ピッチングを終え落合GM(右)と笑顔で話す川上

 かつてのエースの熱投にオレ流GMが動いた。中日の落合博満ゼネラルマネジャー(GM=60)が2日、北谷球場のブルペンで川上憲伸投手(38)を相手に今キャンプ「初指導」。投げ終えたところを呼び止め、技術的なアドバイスを送った。また、過去6度、開幕投手を務めている右腕の想像以上の仕上がりに、虎の007は早くも警戒警報を発令した。

 「初日にちょっと張り切り過ぎたかなと思ったけど、大丈夫だった。コーチとかにアピールしようとして投げるのは嫌いだけど、安心させてあげたい。そういうものを見せられたらなと思ってやっています」

 前日の45球を上回る67球。落合GMが真後ろで見守る中、カーブも織り交ぜて力強いボールを投げ込んだ。監督時代に先発の柱として起用し、昨オフには前政権から1度戦力外通告を受けた右腕を再獲得した落合GM。初日は誰にも声をかけなかったが、元エースの頼もしい姿にさすがに黙ってはいられなかった。

 落合GMは川上の状態について「監督に聞けって。その任にあらず」とコメントを避けた。右腕も助言の内容については「技術的なこと。話せないんですよ」と明かさなかったが、その顔には充実感が漂っていた。

 5年ぶりに古巣復帰した昨年のキャンプは右肩の状態が悪くブルペンにも入れず。シーズン中も負担の少ないセットポジションで投げたが、このキャンプで本来のワインドアップに戻した。かつての虎キラーのあまりの変身ぶりに阪神・嶋田章弘スコアラーは「憲伸はいい。復活やな」と顔をしかめた。前日には森ヘッドコーチがジョーク交じりで「開幕投手!」と指名したが、冗談ではなくなるかもしれない。

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2014年2月3日のニュース