絶対に負けられない闘い…中畑氏 避難所で「勝つぞ!」三唱

[ 2011年4月27日 11:30 ]

 スポニチ本誌評論家の中畑清氏(57)が26日、元巨人コーチの篠塚和典氏(53)、タレントの松村邦洋(43)、マジシャンのアレス、演歌歌手のみち乃く兄弟とともに岩手県宮古市田老町を訪れた。

 日本一を誇った高さ10メートルの防波堤を越す津波で校舎が浸水し、田老第一小の校舎を間借りしている田老第一中では、全6クラスの教室を巡回。物まねとマジックで盛り上げた後、「この先、復興の主役は君たちがなるんだよ」と激励した。

 400人の被災者が暮らす避難所のグリーンピアでは子供たちに野球用具をプレゼント。「こんなつらい目に遭っているのに、どうしてこれほど元気でいられるのか。東北人の強さを肌で感じています。私も福島県出身。同じ東北人として誇りに思います」とあいさつした。さらに「この闘いには絶対に負けられない」と話し、最後は被災者と一緒に拳を固めて「勝つぞ!」を三唱して締めた。

 三陸海岸の悲惨な状況と人々の強さを痛感した今回の旅。「来てよかった。復興に向けてこれからが本当のスタート。自分にできることをやっていく」と意を強くした。

 ≪津波にのまれた駒大後輩しのぶ≫中畑氏が今回の旅の最後に足を運んだのは、陸前高田市。津波にのまれた駒大の3年後輩、伊東進さんの焼香をするためだ。家業の文具店を継いでいた伊東さんは海岸から約2キロ離れた店で被災。いったん、高台にある自宅に帰ったが、店の点検に戻って津波の第2波にのまれたという。「優しいやつだったのに…」。かわいい後輩を失った悲しみに暮れていた。

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2011年4月27日のニュース