ダル1000K!鷹打線斬りでハム単独首位再浮上

[ 2011年4月27日 06:00 ]

<日・ソ>8回、ソフトバンクのカブレラを三振に仕留めてピンチを脱し、雄叫びを上げる日本ハムのダルビッシュ

パ・リーグ 日本ハム3-2ソフトバンク

(4月26日 札幌D)
 絶対エースで首位奪回――。日本ハムは26日、ダルビッシュ有投手(24)がソフトバンク戦(札幌ドーム)に先発。8回無死満塁では本多雄一内野手(26)から空振り三振を奪い、史上7番目のスピード記録となる通算1000奪三振も達成した。ピンチを脱するごとにマウンド上で吠える気迫の投球。和田毅投手(30)との対決を制し、チームを単独首位の座へと再浮上させた。
【試合結果】

 この闘志こそが日本ハム・ダルビッシュだ。2点差の8回無死満塁。絶体絶命のピンチで、まず餌食にしたのが本多だった。内角カットボールで簡単に追い込むと、136キロスライダーで3球三振。松坂(現レッドソックス)をも上回る歴代7位のスピードで、通算1000奪三振に到達した。

 続く内川には2球目の152キロ内角直球をファウルさせ、軽く右拳を握る。「あれで勝ったと思った」。ボール球を1球挟んで結果は二ゴロ。想定内の1失点後は、2死二、三塁でカブレラをこの日最速の152キロ直球で10個目の三振に仕留めた。「ウオッ!」。吠えた。それも2度、マウンド上で雄叫びを上げた。

 「フォームそのものが悪くて…。5回からパッと思い切って変えた。(最後は)力を振り絞ったから、もうフラフラです」。序盤からボールが高めに浮くなど、満足できる出来ではなかった。そこで上体が突っ込み気味の体勢から、右足に体重をより長く置き、そこから右腕を振り抜く3月下旬のフォームに修正した。威力が増す半面、当時も痛めたように右肘には大きな負担がかかる。そんなリスクもお構いなしに、力感あふれるフォームを解禁。5回以降、直球25球のうち20球が150キロオーバーだった。

 開幕ワーストの7失点から立ち直る2連勝、そして今季本拠地初白星。そこに新たな勲章が加わった。「僕の中で三振は相手に与えるダメージはあるけど、普通のアウトでしかない。(1000奪三振は)通過点にすぎません」。絶対エースとして球界に君臨する今、史上129人目の記録はダルビッシュの興味の範疇(はんちゅう)にはない。それでも試合後のお立ち台では、右膝関節炎で2軍スタートを余儀なくされるなど、決して順調ではなかった入団1年目の05年春季キャンプの思い出が脳裏をよぎった。

 「プロに入って最初のキャンプを考えれば、ここまで来るとは思わなかった」。完全無欠を目指している鉄腕が、少しだけ人間らしさをのぞかせた。

 ≪歴代7位のスピード記録≫ダルビッシュ(日)がソフトバンク戦の8回に本多から三振を奪い、プロ野球129人目の通算1000奪三振を達成した。初奪三振は05年6月15日広島戦でラロッカから。通算1058回2/3での達成は歴代7位のスピード記録。またダルビッシュは現在24歳8カ月。通算1000奪三振の最年少到達は54年金田(国鉄)の20歳11カ月で、ドラフト制後では70年江夏(神)22歳1カ月、同年鈴木啓(近鉄)22歳7カ月、72年堀内(巨)24歳6カ月に次ぎ、05年松坂(西)と並ぶ4位タイになった。この日は10三振。2桁奪三振は通算39度目だがソフトバンク戦は10度目。カード別では西武戦の8度を抑え最も多い。  

 ▼日本ハム・大野(ダルビッシュとのバッテリーで2連勝)途中から球の回転がよくなった。最初(開幕西武戦の7失点)打たれて前回、今回がある。これからもっと良くなると思う。

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