佑ちゃん豹変!?マウンドでは我を通す

[ 2011年2月1日 06:00 ]

多くのファンの注目を浴び、日本ハム・斎藤が沖縄空港に到着する

 優等生の佑ちゃんがマウンドで豹変(ひょうへん)する!?プロ野球の12球団は1日に沖縄県内と宮崎県内で一斉にキャンプインする。31日には日本ハムのドラフト1位右腕、斎藤佑樹投手(22=早大)がキャンプ地入り。大目標の開幕1軍に向け、キャンプではブルペン投球そのものより、プロの打者のレベルを肌で感じることを優先する。このため、開幕までの実戦では我を貫く覚悟。斎藤の、斎藤による、斎藤のためのキャンプがいよいよ幕を開ける。

 決して大言壮語はしない。しかし、未知の世界で生き抜く道筋はしっかり描かれていた。午後3時40分から名護市の選手宿舎で行われた全体ミーティング後、唯一、会見の場を設定された斎藤は冷静に切り出した。

 「今は期待より不安が大きい。自分が1軍で通用するか確かめられれば…。プロの打者を早く見て、自分のピッチングがどのくらい通用するかどうか、肌で感じたい」

 東京六大学通算30勝、300奪三振の実績が、そのままプロで通用しないことは斎藤自身が一番分かっている。だからこそ、「大学生は僕のスライダーを振ってくれたが、プロは振らない。三振は少なくなるはず。どう打ち取れるか見えてくれば、不安も取り除けると思う」と力を込めた。

 そのために優先するのは、2日を皮切りに1クールに1度入る予定のブルペンではなく、実戦のマウンドだ。梨田監督も明かす。「本人も“マウンドに上がったら、僕は豹変します”と言っていたよ」――。ブルペンでも実戦を意識して、斎藤はまず「キャッチャーにストライクゾーンを確かめたい」と言う。当然、実戦に入れば各打者の長所、短所を知るため、自分がどうしても投げたい球種、コースが出てくる。そこでも「自分の意思表示をしながら、コーチの人と相談しながらやっていきたい」と話した。

 ブルペンでは通算1166試合でマスクをかぶった百戦錬磨の梨田監督が捕手を務める予定もある。すでにチーム関係者が指揮官のミットを柔らかくするなど準備万端で、斎藤も「ぜひ。ドキドキしますね」と声を弾ませた。

 もっとも周囲のけん騒ぶりは、鎌ケ谷から沖縄に移っても変わらない。那覇空港ではファン、報道陣合わせて約1100人がお出迎え。05年ダルビッシュ、08年中田のルーキー年を3倍以上上回る大歓迎ぶり。名護市の宿舎でも約100人のファンと20台のテレビカメラが待ち受けた。

 いよいよキャンプイン。ここまで公私にわたり優等生ぶりを発揮してきた斎藤が、プロで生き抜くため、実戦マウンドでは時にかたくなまでに己を貫く、そんな別の顔も見せてくれる。

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