星野監督 白い2本のひもで低め徹底!

[ 2011年2月1日 06:00 ]

<楽天久米島入り>通常のストライクゾーンよりも低い位置にひもが張られたブルペン

 志は高く、球は低く。楽天・星野監督が日本トランスオーシャン航空の粋な計らいで名前と同じ「1001(仙一)」便のチャーター機でキャンプ地の沖縄・久米島入り。指揮官は早速、1軍が使用する久米島野球場を視察。真っ先に向かったブルペンには、昨季まではなかった白いひもが張られていた。

 「投手には春のキャンプから低めに投げる意識を徹底してもらう」。星野監督が理想に掲げるのは投手を中心とした守り勝つ野球。コーチ陣と話し合い、2本のひもを考え出した。投手から見て平行に張られたひもの幅は約40センチ。投手は、打者の股下から膝下の間に投げる制球力が求められる。6投手が投球可能なブルペンの6カ所全てにひもが張られた。

 昨季のチーム被本塁打129本は、西武の131本に次いでリーグワースト2位。勝負どころのコントロールミスは致命傷となる。低めの制球力は全ての投手に必要な能力。その意識付けは早ければ早い方が良い。コーチ陣からブルペンのひもについて意図を聞かされた岩隈も「困った時は低めという意識付けになる。低めに投げるのは投手の基本」と歓迎した。

 夜間ミーティングでは、闘将は阪神の監督就任1年目となった9年前と同様の言葉を選んだ。「もっと野球を愛して恋しないとファンの期待に応えられない。優勝を信じ、念じて念じて念じまくれ!」と、選手、スタッフにラブ注入。最下位から日本一を目指す指揮官の挑戦は、2本のひもと野球への恋から始まる。

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