横田慎太郎さんが動画で語っていた脊髄への転移と闘病「何を目標に次は…想像を絶する長い治療でした」

[ 2023年7月18日 20:10 ]

2015年、練習を終えたくましい腕を見せながら引き揚げる横田慎太郎氏
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 阪神で14年から6年間プレーし19年に現役引退した横田慎太郎(よこた・しんたろう)さんが18日午前5時42分、脳腫瘍のため死去した。28歳。鹿児島県出身。現役引退の原因にもなった脳腫瘍が昨年に再々発。治療を終えて今春から療養に入っていた。

 横田さんは引退後、脊髄に腫瘍が見つかり、再び闘病。それでも20年8月から、川藤幸三氏のYouTubeチャンネル「川藤部屋」にプロデューサーとして参加。ファンミーティングを開催したり、ツイッターやインスタグラムでも野球の魅力を発信し続けた。

 約2年前のYouTube「川藤部屋」では「川藤幸三・横田P!1年ぶり感激の再会!!」のサムネイルで動画をアップ。川藤氏が「言える範囲でいいから教えて」と横田さんの病状を聞く場面があった。

 横田さんは「川藤部屋」で行ったさらに1年前(2020年)の「バーベキュー企画(9月)の3カ月前からちょっと足や腰に強い痛みが来て、何かおかしいなと思いながら生活しているんですけど、日を追うごとに“ちょっとこれ、痛みが違うぞ”と感じてきて。で、親にも話して鹿児島の整形外科を受診しましたら脊髄に腫瘍がありますって言われて。もうそこで衝撃で…」と脊髄腫瘍が見つかった経緯を回顧。大阪の専門の病院での再検査でも脊髄への転移を通達されたと語った。

 転移発覚後は「何を目標に次は乗り切るのかということと、またあの抗がん剤治療や放射線治療…しかも前回の脳腫瘍の時よりも治療の回数が多くて。もうなんか、きついっていうか…想像を絶する長い治療でした」と苦しかった胸中を吐露。それでも「絶対この二回目の大きな病気打ち勝って、次は絶対自分が一人でも多くの方を助けたいという気持ちが凄く芽生えてきました」と前を向く横田さんの強い心に、川藤氏はしっかりと横田さんの目を見つめ、何度も頷き、1年ぶりの再会を果たすことができた喜びと勇気づける言葉を語り掛けていた。

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