ヤクルト・内山　菅野KO弾＆満弾!!プロ初2発の最多6打点でサヨナラ呼んだ

セ・リーグ   ヤクルト11－10巨人 （ 2023年7月17日    神宮 ）

＜ヤ・巨＞笑顔でガッツポーズの武岡（左）と内山（撮影・村上　大輔）
Photo By スポニチ

　身長1メートル71の体に秘めるパンチ力。神宮のファンが総立ちとなった。ヤクルト・内山の打球は左中間席に着弾。「もう一度流れを引き寄せるためにも打ちたかった」と笑った。

　ファンを魅了したプロ初の6号満塁弾は絶好のタイミングで生まれた。初回に6点を奪いながら3回までに追いつかれ、1点を勝ち越された直後の4回2死満塁。船迫の高め直球で快音を響かせた。初回に菅野をノックアウトしたのも内山。村上の3ランなどで4点を先制し、なお1死二塁で左翼席へ5号2ランを運んだ。今季は打力を買われて外野にも挑戦する21歳が、プロ初の1試合2本塁打を含む3安打でプロ最多6打点をマークした。

　昨秋キャンプからレッドソックス・吉田モデルのバットを使う。先端がくりぬかれ以前より20グラム軽い880グラムを振り込んできた。まだまだ成長途上で打撃フォームは試行錯誤の日々。「今日はタイミングを早めに取ることを意識した」という高卒3年目捕手の活躍もあり、延長10回までもつれた打撃戦に11―10で勝利した。

　1つ上の順位の4位・巨人にカード3連勝を決め、ゲーム差を4・5とした。「（内山は）完璧だったね、2本とも。いい打撃だった」と高津監督。リーグ3連覇を狙う王者が、ここから巻き返す。（青森　正宣）