谷Jr佳亮　2戦連発で東京学館浦安16強　父・佳知氏バットで素振りして磨いたスイング魅せた

第105回全国高校野球選手権千葉大会4回戦   東京学館浦安8―4千葉敬愛 （ 2023年7月17日    ゼットエー ）

＜東京学館浦安・千葉敬愛＞3回、ソロを放つ谷（撮影・高橋　佳寿
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　「一本」ならぬ「二本」なのだから、恐れ入る。東京学館浦安・谷佳亮（3年）が2試合連続本塁打で、チームを16強へと導いた。

　「弾道が良かったので、行ったと思いました。流れが悪かったので、入ってくれ、と」

　1点を追う3回1死走者なし。初球の直球を捉えると、右越えの同点弾となった。3回戦の船橋戦に続く公式戦2本目のアーチ。7回の右前打と合わせ2安打1打点で1番打者の役割を果たした。

　「キャッチボールもうまくできない。一番下手でした」

　野球を始めた高校入学当初をそう振り返る。自宅では巨人などで活躍した父・佳知氏の木製バットで素振りを続け、時にはバッティングセンターにも連れて行ってもらった。中学生まで打ち込んだアイスホッケー仕込みのバランス感覚も奏功。努力を続け、レギュラーの座をつかんだ。

　父、五輪柔道女子48キロ級金メダル2度の母・亮子氏だけでなく、関西から応援に駆けつけた祖母・谷悦子さんにも活躍する姿を届けることができた。「全力で戦って期待に応えたい」。一日でも長い夏を過ごす。（高橋　佳寿）