JR東日本東北 「伊達兜」進撃じゃ! 初戦突破導いた丸山初アーチ 大谷ばりパフォーマンスで祝福

[ 2023年7月18日 04:40 ]

第94回都市対抗野球第4日1回戦   JR東日本東北7-4日本生命 ( 2023年7月17日    東京D )

<日本生命・JR東日本東北>2回、2ランを放ったJR東日本東北・丸山は兜をかぶりナインに出迎えられる(撮影・郡司 修)
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 1回戦3試合が行われた。JR東日本東北(仙台市)は2回、丸山大外野手(24)が特大弾を放ち「兜(かぶと)セレブレーション」が飛び出すなど、7―4で日本生命(大阪市)に快勝した。

 すっかり定着した「兜セレブレーション」が、東京ドームで再現された。JR東日本東北・丸山が、5―0の2回、飛距離131メートルのダメ押し2ラン。ベンチに戻ると、頭に兜がかぶせられた。同じ東北の岩手出身のエンゼルス・大谷が、一発を放つたびにおなじみになった、祝福の儀式と同じだった。

 社会人3年目、通算8試合目で飛び出した初アーチに丸山は「うれしくて…」と声を詰まらせた。名前にちなみ、巨人・丸が本塁打を放った際に頭の上に両腕で描く「丸ポーズ」も披露。東京ドームが本拠の巨人、そしてエンゼルスとダブルのパフォーマンスで、大会ライブ映像には「まるで大谷?」という吹き出しまで流れたが「いや、いや、いや、絶対ないです」と苦笑いで否定した。

 兜を作製したのは同社野球部の事務局だった。戦国時代、東北一帯を治めた伊達政宗の兜や、宮城県のゆるキャラ「むすび丸」をモチーフに、今大会用に特注品を制作。試合直前、ロッカーに届けられ、丸山は「僕が打って、兜を使えてよかった」と笑顔を振りまいた。ただ、大会を主催する日本野球連盟は「社会人として相手をリスペクトする姿勢に欠ける行為」として今後は自粛を求め、チームも了承。最初で最後の兜セレブレーションとなった。

 投打がかみ合った快勝で、3年連続の初戦突破。11年に4強進出した進撃の再現を目指す。(伊藤 幸男)

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