亀山つとむ氏 阪神・佐藤輝よ、後半戦へ毎試合1本打つための打撃目指せ 大胆にヤマを張ってもいい

[ 2023年7月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―1中日 ( 2023年7月17日    甲子園 )

亀山つとむ氏
Photo By スポニチ

 【亀山つとむ 視点】あえて厳しく言わせてもらおう。阪神・佐藤輝の本塁打は中日バッテリーの完全な失投だ。真ん中からちょっと外寄りの直球。今の佐藤輝が唯一振り抜けるところに投げてくれた。

 打ち損じをしなかったことは評価しないといけないが、後半戦では、もう絶対に甘い球は来なくなる。その覚悟は必要だ。実際に7回無死一、二塁の好機では内角に詰まらされて左飛。苦手なところは変わっていない。どう対処していくか。宿題は残っている。

 インハイ、アウトローをともに克服しようとしても時間はない。タイミングもフォームも簡単には変えられない。でも、球種かコースを絞って、対処することはできないことではない。インハイだけに集中すれば打てる可能性は出てくる。大胆にヤマを張っていい。

 1試合に1本でいい。打点がつく一打を打てば、それだけで貢献できる。この日も1本で勝利を呼んだ。4打数無安打で終わらず、4の1、できれば3の1で1四球という形が続けば、ベンチの見る目も変わるはず。1本打って、球宴も楽しめる。リフレッシュした上で、意外性だけでない打撃を目指してほしい。ファンは期待しているのだから。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月18日のニュース