報徳学園のドラフト候補・堀　躍動2安打4打点　夏2戦目で真価「後悔のないように」

第105回全国高校野球選手権兵庫大会３回戦   報徳学園11―５滝川 （ 2023年7月17日    尼崎ベイコム ）

＜報徳学園・滝川＞3回、適時二塁打を放った報徳学園・堀（撮影・岸　良祐）
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　今秋ドラフト候補に挙がる強肩捕手の報徳学園・堀柊那（しゅうな＝3年）が2安打4打点と躍動した。3―1の2回1死一塁では右中間へ、5―1の3回2死満塁では左翼を越す2打席連続の適時二塁打を決めた。「初戦も感覚が悪いわけではなかった。センター方向を中心に打ち返そうと思っていました」。夏初戦の加古川西戦は4打数無安打。夏2戦目で真価を見せた。

　昨夏は明石商との5回戦で同点の延長10回1死満塁で二飛に倒れて敗退。「去年は悔しい思いをした。先輩の分もやってやるぞという気持ちが、いい打球につながっている」。今夏は主将として経験を伝えながらチームを引き締め、「あの悔しさをいい経験に変えられている」と油断は見当たらない。

　智弁和歌山の初戦敗退など各地で番狂わせが続く中で4回戦に進んだ。「夏は何が起こるか分からないのが野球の面白さ。後悔のないように自分たちの野球をしていきます」。堀が攻守で安心感をもたらす報徳学園には、波乱などどこ吹く風だ。（河合　洋介）

　◇堀　柊那（ほり・しゅうな）2005年（平17）7月16日生まれ、兵庫県神戸市出身の18歳。若宮小3年時に西須磨シーホークスで野球を始めて捕手。鷹取中では兵庫夙川ボーイズでプレー。報徳学園では1年春からベンチ入りし、1年秋から正捕手。50メートル走6秒1、遠投100メートル。1メートル79、79キロ。右投げ右打ち。