エンゼルス・大谷翔平 2戦連発34号ソロ 移籍報道も過熱「獲得に意欲的」ヤンキースと直接交渉も

[ 2023年7月18日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス8ー9アストロズ ( 2023年7月16日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロズ>9回、大谷はソロを放つ(撮影・沢田 明徳)
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 笑顔なき34号だ。エンゼルスの大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、アストロズ戦の9回1死で2戦連発の34号ソロも、チームは敗れ再び地区4位に転落した。8月1日(同2日)のトレード期限を前に、移籍報道はさらに過熱。17日(同18日)からは本拠でトレード先の有力候補・ヤンキース3連戦がスタート。“直接交渉”が行われる可能性もあり、好調の大谷のバットとともに目が離せないマッチアップとなる。

 視線は定まらなかった。最大4点差から、終盤2イニングで6失点での逆転負け。大谷はベンチで立ち尽くし、フェンスに手をかけ、しばらく動かなかった。

 VTRのようだった。2点を追う9回1死。中堅左へ両リーグトップ独走の34号ソロを運んだ。前日は3点を追う9回先頭での33号から逆転サヨナラ勝利。だが、この日は後が続かず、チームは借金2で地区4位に再転落し、ワイルドカード圏内まで6ゲーム差となった。

 94試合で早くも昨季に並ぶ34号。18年途中までバッテリーを組んだア軍のマルドナドは「年々進化している。MVPを獲った(21)年より良い。今年もMVPだ」と称賛した。だが、バットで好調を維持するほど、米メディアの移籍報道は過熱する一方。米スポーツベッティングサイト「ドラフトキングス」のジャレッド・カビラス記者は、エ軍の惨敗を受け「オオタニは明日の朝、トレードを要求するべきだ」とツイッターに投稿した。

 この日は、ア・リーグ東地区首位のレイズが前のめりの姿勢を示した。エリク・ニアンダー編成本部長が大リーグ専門局「MLBネットワーク」のラジオ番組に出演。「交換できる若手有望株はいる。資金もある。オーナーグループのサポートもある」と大谷獲得への本気度を強調した。

 さらに、注目となるのは17日からのヤンキース3連戦。米メディアはヤ軍が「大谷の獲得に一番意欲的に動く」と報じている。前日、本拠ではア軍のダナ・ブラウンGMと、エ軍のペリー・ミナシアンGMが約30分間、密談。トレード期限へ向け水面下の動きが活発化しているのは確実で、3連戦中にヤ軍との“直接交渉”が行われる可能性もある。

 本拠ではこの日「KEEP OHTANI(大谷を保有し続けて)」のボードも掲げられたが、ファンの願いが届くかどうかは、予断を許さない状況だ。(柳原 直之)

 ≪年間58本塁打ペース≫大谷が34号ソロ。今季チームの94試合目での到達で、年間58本塁打ペース。自身最多の46本塁打だった21年の34号は今季より2試合早い92試合目だった。また、大谷はこの日がメジャー通算673試合目の出場で通算161本塁打。ある米メディアは、ベーブ・ルースはデビューから674試合時点で159本塁打で、投手では455イニングを投げた時点で35勝18敗だったと紹介。大谷は673試合で161本塁打、投手では同じ455イニングで35勝19敗。

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