阪神・西純の復調キーワードは「体の縦回転を使う」　2軍再調整中に“バレーボールトレ”で劇的変化

セ・リーグ   阪神４―１中日 （ 2023年7月17日    甲子園 ）

＜神・中＞初回、佐藤輝の先制の3ランで笑顔を見せる西純（撮影・後藤　正志）
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　【記者フリートーク】阪神・西純がキーワードの一つに挙げていたのが「体を縦回転に使うこと」だった。

　「真っすぐの精度も悪くなって、思った通りのところに球がいかなくなっていた」

　150キロを超える直球にカットボールやツーシームなど多彩な変化球も武器。開幕から登板を重ねるごとに体の使い方が徐々に「横回転」に変化し、直球がシュート回転する悪癖が出ていた。6月15日からの2軍再調整中に採り入れたのがバレーボールの「アタック」に似た動作。真下にボールをたたきつける感覚をキャッチボール前のルーティンに加え、暇さえあれば寮の自室でも反復した。

　復帰戦だった6月30日の巨人戦で「出力が出てきた感覚がある」と自己最速タイの155キロを計測。先発に戻った最近3試合は計21イニング3四死球で制球も改善し、「縦回転」の意識で復調を遂げた。（阪神担当・石崎　祥平）