花咲徳栄・小野　今大会初2点適時二塁打　横浜から転入　元巨人の父・剛さんの願い通り「勝利」呼んだ

第105回全国高校野球選手権埼玉大会3回戦   花咲徳栄7―0川口工 （ 2023年7月17日    大宮公園 ）

＜川口工・花咲徳栄＞2回、適時二塁打を放つ花咲徳栄・小野（撮影:小渕　日向子）
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　頼れる4番が持ち前の強打を発揮した。1―0の2回2死満塁。花咲徳栄・小野勝利（3年）の痛烈な打球は三塁手を強襲する2点適時二塁打となった。

　「4番の仕事をするという思いで打席に入った。打ててうれしかった」

　勢いづいた打線は、さらに3点を追加してこの回一挙5得点。試合後は今大会初打点に胸を張った。

　巨人などで投手としてプレーした父・剛さんは、この日も応援席で観戦。「投手に育てたいと思っていた。投手にとって勝ちは大事だから」という思いで、「勝利」と名付けたという。横浜（神奈川）から昨年6月に転入したことで、1年間は公式戦に出場できなかった。特別な思いで、特別な仲間と過ごす今夏。その名のごとく、チームを19年夏以来の甲子園出場へ導く。（小渕　日向子）