ソフトB・大関 新球場白星1号ごっちゃんです 大谷、朗希が盛岡の地で刻んだ球速160キロにも意欲

[ 2023年5月16日 05:00 ]

ソフトバンク・大関
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 新球場白星1号、ごっちゃんです―。ソフトバンクは15日、大阪から岩手県盛岡市に移動後に、投手練習を行った。きょう16日の楽天戦は「きたぎんボールパーク」でのプロ野球公式戦が初開催となる。先発する大関友久投手(25)は、熊本での前回9日の日本ハム戦に続く地方球場2連投となるが、対応に自信満々。最速153キロ左腕は、当時高校生だった同県出身のエンゼルス大谷翔平、ロッテ佐々木朗が、同じ盛岡の地で刻んだ球速160キロ到達にも、少しだけ欲を出した。

 地方球場2連投で2連勝いただきます。そんな確かな自信が汗だくの大関から放たれた。

 「マウンドの形と(土の)質で投げ方は違うけど、だいたいのイメージは分かる。頭で考えることなくフィーリングでつかめたら。去年から地方で投げにくかった経験はない」

 この日の投手練習は降雨の影響で4月にオープンした「きたぎんボールパーク」に隣接する屋内練習場で調整。それでも人工芝に白線の敷かれたマウンドでスタッフを座らせて万全の態勢を整えた。 「一番は、自分の形を持っていけたし、マウンドに合わせられた。そこで自分の武器が出せた」。こう振り返るのが、前回9日。熊本での日本ハム戦の圧巻の投球だ。9回1安打13三振で完封勝利。開幕投手を務めた3月31日ロッテ戦以来の2勝目は「過去の投球の中で一番いい」と手応え十分だった。

 地方球場初登板は先発に定着し始めた昨季4月17日、鹿児島での中継ぎ登板だった。それから7月5日の弘前、同20日の北九州といずれも楽天戦に先発。仙台大卒の育成出身左腕は弘前で地方初白星を挙げた。今季は4月8日の宮崎での西武戦では8回1/31失点で敗れたが、熊本開催で取り返した。

 前回は今季最多125球の熱投。2戦連続の完投に向けても「体をリフレッシュさせたし、球数は最多できているが、しんどいわけじゃない。体の調子を受け入れて投げていけたらな」と再び投げ抜く意欲がある。

 盛岡市内にあった県営野球場と市営野球場に代わる、新たな「聖地」が「きたぎんボールパーク」。県営野球場では12年7月に当時、花巻東3年だった大谷翔平(現エンゼルス)が、19年7月には大船渡高3年だった佐々木朗(現ロッテ)がいずれも最速160キロをマークした。そんな盛岡の地での伝説を伝え聞いた最速153キロ左腕は、いったんは冷静となりつつも燃えていた。「球速に、こだわる余裕はない。でも、結果的にそうなれば」。地方球場2連勝を狙う大関は自己最速更新にも少しだけ意欲的になった。(井上 満夫)

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