【大谷と一問一答】二刀流ならでは展開「何事も経験」 サイクル王手の9回、四球でつないだトラウトに感謝

[ 2023年5月16日 12:11 ]

ア・リーグ   エンゼルス9ー5オリオールズ ( 2023年5月15日    ボルチモア )

囲み取材に応じるエンゼルス・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は15日(日本時間16日)、敵地でのオリオールズ戦に「3番・投手兼DH」で今季9度目の先発登板。3発を被弾するなど7回4安打5失点5奪三振で今季5勝目を挙げた。打っては9号3ランを含む5打数4安打3打点をマークした。チームは9-5でオリオールズを下し、連敗を2で止めた。

 打っては今季自己最多の4安打。第1打席は四球、第2打席で右前打を放つと、1点を追う4回だ。8番・ウォーラクが同点ソロを放ち、なおも1死一、二塁からの第3打席。初球のカーブをとらえて右翼上段に運んだ。ベーブ・ルース生誕の地でもあるボルチモアで4試合ぶりの一発。飛距離は今季自己最長となる456フィート(約139メートル)、打球速度は114.6マイル(約184・4キロ)、角度は27度。場外まであと一歩の特大アーチとなった。5回にも右越え三塁打を放った。

 大注目となった9回の第6打席は左前打。二塁打こそならなかったが、自らのバットで援護する「二刀流」らしさを存分に見せつけ、敵地ファンからも喝采を浴びた。

 試合後、大谷の一問一答は下記の通り。

 ――思うように投げられなくても打てたことについて
 「別と言えば別物なので。それは多少影響されることはあるかもしれないですけど、基本的には別だと思っていっています」

 ――スイーパーで本塁打を打たれている
 「気付いた点は何個かあるので、そこを修正しながら他のところも変えていければ充分にまた抑えられるのではないかなと思います」

 ――首の状態は「今のところは大丈夫だと思うので、また明日やって見てかなと思います」

 ――監督が本塁打はフラストレーションが溜まっていたスイングと言っていたが
 「今日はだいぶリラックスしていたので、あれはたまたま甘いコースに来てそこまで思い切り振ったつもりはないですけど、いい打球速度も出ていたので、いい動きだったんじゃないかと思います」

 ――59年ぶりに先発投手が5出塁した
 「絶対数がまだ少ないのでそうなるのかなというのはもちろんありますし、今日は打った打たないかというよりかは最初序盤にいい流れを作れなかったところが一番(よくなかった)と思います」

 ――最終2打席はどのくらい二塁打を意識していたか
 「難しいカウントになってしまったので、ボールかストライクか微妙なところで深いカウントまでいってしまったので、そこからは特に二塁打を打とうとかなくて、しっかりコンタクトしたいなという感じだったと思います」

 ――9回2死からトラウトが四球を選んでくれた。嬉しかったか 「嬉しかったですね(笑)それはラストチャンス。自分も打ちたいなと思っていたのでトライしましたけどダメだったので」

 ――9回の打席後、敵地のファンからも拍手があった
 「できれば二塁打を打ちたかったですけど、それを見てもらえれば一番良かったなとは思いますし、最低限ヒットは打てたのでそれは良かったと思います」

 ――二刀流だからこその試合
 「何事も経験かなと思うので、こういう試合で逆に、自分で打って、いい点差に出来たというのはまず1つ良かったですし、ピッチングはピッチングで、いろいろと勉強になること、たくさんあるので、まだまだよくなれるというところかなと思えば、まぁプラスかなと思います」

 ――自分で挽回できる
 「まずはそういうシチューエーションを多く作ってもらったところで、しっかり打てたのがいいところではないかなと思うので。みんないいヒットたくさん出てますし、また明日につなげたいなと思います」

 ――かなり乾燥していたが
 「今日はそこまで気にならなかったですね。セントルイスの方がだいぶ乾燥していたので、今日はそこまでかなと思います」

 ――首を初回から気にしていた。影響は
 「どうですかね。3回くらいからはありましたけど、そんなに著しくパフォーマンスが落ちるとは思ってないですし、そこまで、チームに対して迷惑がかかる状態ではないとは思ったので投げましたし、結果的に7回まで行けたというのを考えると、連戦中を考えれば良かったのかなと思います」

 ――4回から変わった
 「いろいろトライはしてますし、何事もやってみて、良かった悪かった、あると思うので、今日はその、良くなかった部分が点数につながって、良かった部分が良い結果になっているという、当たり前のことですけど、それを1試合1試合、やっていくことによって、よりこう、いいピッチング、いい打席を送れるんじゃないかなと思います」

 ――イニング間の難しさは
 「今日はみんな打ってたんで、イニング間はけっこう長かったですし、むしろ、長いなって思うぐらいの攻撃をしてたのでそれはいいことじゃないかなと思います。今年に関してはイニング間短かったり、投球間が短かったりとか、いろいろ変わってる点はあるので、そこに関しての、なんて言うんですかねえ…自分がやりやすくするためのイニング間の作り方だったりとかっていうのは毎回やる必要はあるかなと思うので。さっきも、ゲームにもいろいろトライしたいなと思うって言いましたけど、そういう細かいところもまぁ、何事もいろいろ変えながら良かった悪かったはあるんじゃないかなと思います」
 

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