大谷 自身2度目の「登板試合でV弾」 仲間へ感謝「そういうシチューエーションを多く作ってもらった」

[ 2023年5月16日 15:48 ]

ア・リーグ   エンゼルス9ー5オリオールズ ( 2023年5月15日    ボルチモア )

<オリオールズ・エンゼルス>4回、勝ち越し3ランを放つ大谷(撮影・会津 智海
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は15日(日本時間16日)、敵地でのオリオールズ戦に「3番・投手兼DH」で今季9度目の先発登板。3発を被弾するなど7回4安打5失点5奪三振で今季5勝目を挙げた。打っては9号3ランを含む5打数4安打3打点をマークした。チームは9-5でオリオールズを下し、連敗を2で止めた。

 ベーブ・ルース生誕の地でもあるボルチモアでの一戦。初回は三者凡退で立ち上がり、チームも1点を先制。しかし、2回2死一塁からフレージャーに甘く入ったスライダーをとらえられて左翼席へ運ばれた。直後の攻撃でエンゼルスは再びリード。守備でも思い切った前進守備で勝ち越しを阻止したが、3番・サンタンダーに初球をバックスクリーンへ運ばれて再び逆転を許した。4回は三者凡退に抑えたが、5回には2死からムリンスにソロを浴びた。それでも6、7回は立ち直り、無失点で切り抜けてリードを守った。

 一方、打っては好調ぶりを見せ、第1打席は四球、第2打席は右前打。第3打席で自らを救う9号アーチ。今季自己最長となる456フィート(約139メートル)の特大勝ち越し3ランを放つと、第4打席は追加点につなげる右越え三塁打と続けて自身メジャー2度目のサイクル安打に王手をかけた。大注目の第6打席は左前へ軽打して左前打。二塁打はならず史上初の偉業達成はならなかったが、今季初の1試合4安打をマークした。

 投手の1試合5出塁は1964年9月26日のヤンキース・ストットルマイヤー以来59年ぶり。ストットルマイヤーはオールスター選出5度、通算164勝を挙げた右腕で09年WBCでは米国代表の投手コーチも務めた。

 さらに、投手が「本塁打、単打、三塁打、四球」をマークしたのは両リーグ通じて史上初。また投手が放った本塁打の飛距離としては2015年の計測開始以降、史上2位の記録も刻んだ。最長は2017年にジョン・グレイ(当時ロッキーズ)の467フィート(約142メートル)だった。

 大谷個人では、登板試合で決勝弾を放ったのはメジャー2度目。昨年6月9日(日本時間10日)、レッドソックス戦。先発して7回1失点で4勝目、打っては5回に12号逆転2ランを放って以来。登板試合では6本塁打をマークしており、同日に白星と本塁打を果たしたのは3度目だ。

 しかし、この日は7回を投げて3発5失点を喫しただけに「まずはそういうシチューエーションを多く作ってもらったところで、しっかり打てたのがいい所だったと思う。みんないいヒットがたくさん出てますし、また明日につなげたいなと思います」とチームメートに感謝していた。

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