過去7試合で打率300、長打率600のカブス・鈴木誠也 「球が見え始めている」とロス監督は期待大

[ 2023年5月16日 06:34 ]

<ツインズ・カブス>7回、2号ソロを放つカブス・鈴木(AP)
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 大リーグ公式サイトが15日(日本時間16日)「鈴木誠也が打席で調子を上げている」と指摘している。5月14日のツインズ戦で打球速度108・8マイル(約175・1キロ)のラインドライブを左翼席に突き刺し、4月14日の復帰戦以来111打席ぶりの本塁打。その前の3試合も二塁打を一本ずつ打っている。

 キャンプ中に左脇腹を痛めた鈴木はオープン戦でプレーできず、開幕後3Aで15打席立っただけで、メジャーの試合に出場した。デビッド・ロス監督は「オープン戦では普通60打席くらい立つもの。誠也はそれができなかった。今、タイミングをつかみつつある。去年もそうだったが、それができれば」と言う。タイミングが合えば鈴木らしい強い打球も出る。

 12日のツインズ戦では犠牲フライだったが、112・2マイル(約180・5キロ)と今シーズン最速の打球を放った。先週の鈴木はカブスが期待していたような打撃を見せている。いかにタイミングを合わせるかで、この1カ月、左足の上げ方を色々工夫していたが、加えて相手の攻め方にもどう対応するかに今後の浮沈がかかっている。

 今季、相手投手は鈴木に速球系を53・4%投げてきており、去年の58%よりも減った。一方でカーブ、スライダーなどブレーキングボール系は34・6%で、去年の32・5%より増え、チェンジアップ、スプリットなどオフスピード系は12%で、去年の9・5%より増えた。速い球が減り、変化球が増えている。

 ジェド・ホイヤー編成本部長は「誰であっても、この時期に評価を下すのは難しい。誠也はオープン戦にも出ていなかった。願わくば、ここからアジャストして調子を上げてくれれば」と望む。過去7試合は打率・300、出塁率・423、長打率・600で、四球も5個選んでいる。ロス監督は「タイミングが合い、球が見え始めている」と期待している。

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