大谷、二刀流サイクルは「頭にあった」 7回5失点「切り替えられず」も打では記録づくしの4安打!

[ 2023年5月16日 10:42 ]

ア・リーグ   エンゼルス9ー5オリオールズ ( 2023年5月15日    ボルチモア )

<オリオールズ・エンゼルス>4回、勝ち越し3ランを放つ大谷(撮影・会津 智海
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は15日(日本時間16日)、敵地でのオリオールズ戦に「3番・投手兼DH」で今季9度目の先発登板。3発を被弾するなど7回4安打5失点5奪三振で今季5勝目を挙げた。打っては9号3ランを含む5打数4安打3打点をマークした。チームは9-5でオリオールズを下し、連敗を2で止めた。

 ベーブ・ルース生誕の地でもあるボルチモアでの一戦。初回は三者凡退で立ち上がり、チームも1点を先制。しかし、2回2死一塁からフレージャーに甘く入ったスライダーをとらえられて左翼席へ運ばれた。直後の攻撃でエンゼルスは再びリード。守備でも思い切った前進守備で勝ち越しを阻止したが、3番・サンタンダーに初球をバックスクリーンへ運ばれて再び逆転を許した。4回は三者凡退に抑えたが、5回には2死からムリンスにソロを浴びた。

 それでも6、7回は立ち直り、無失点で切り抜けてリードを守った。

 一方、打っては好調ぶりを見せ、第1打席は四球、第2打席は右前打。第3打席で自らを救う9号の特大勝ち越し3ランを放つと、第4打席は追加点につなげる右越え三塁打を放ち、自身メジャー2度目のサイクル安打に王手をかけた。大注目の第6打席は左前へ軽打して左前打。二塁打にはならず史上初の偉業達成はならなかったが、今季初の1試合4安打をマークした。

 試合後、大谷はあと二塁打が出たらサイクル安打だったことについて「頭にはありました。その前の打席も頭にあった。ただ、ピッチングは思ったような感じじゃなかったので、そこを切り替えられずにはいたかなと…」と振り返った。

 王手をかけた打席は絶対二塁打という感じではなかった?と聞かれ、「そうですね。なんとかコンタクトして、一、二塁になればいいなと思っていた」。

 戦列に復帰した女房役のウォーラクは4回に同点ソロを放つなど打撃でも援護。「チャド選手、ホームランいい所で打ってくれた。流れが無効に傾きそうな所を手繰り寄せてくれたかなと思う。その流れに乗ってなんとか7回投げられたので良かった」と語った。

 投手の1試合5出塁は1964年9月26日のヤンキース・ストットルマイヤー以来59年ぶり。ストットルマイヤーはオールスター選出5度、通算164勝を挙げた右腕で09年WBCでは米国代表の投手コーチも務めた。さらに、投手が「本塁打、単打、三塁打、四球」をマークしたのはア・リーグ史上初となった。

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