阪神・村上 首位固めへ16日中日戦に先陣登板 チーム過去2戦2敗の豊橋市民球場にも余裕の笑み 

[ 2023年5月16日 05:15 ]

打撃の構えをする村上(撮影・岸 良祐)
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 阪神の村上が首位固めの先陣を託された。16日の中日戦の舞台は豊橋市民球場。阪神にとっては4年ぶりの遠征地で、過去2戦2敗の戦績が残る。15日は甲子園球場での投手練習に参加し、ニヤリと笑みを浮かべた。

 「(勝利が)ないんですか?それはじゃあ、勝ちたいですね」

 両翼93メートル、中堅115メートルと狭く、過去2戦はともに2被弾が敗戦に結び付いた。「狭いと聞いているので、ホームランは入りやすいかなって思うけど、気にせずに低め低めの意識でいきたい」。豊橋は「行くのも初めて」と再び笑った。昨季まで2年間の2軍での下積みがモノを言う。昨季は「くら寿司スタジアム堺」と「安芸市営球場」で一度ずつ先発して2戦2勝(7回無失点と6回2失点)の“地方男”。他にも広島の2軍本拠地・由宇などで登板を重ねた経験をフル活用できる。

 「マウンドの硬さとかがどうなのかというのは、立ってみないと分からない。投げてみて初回ですぐ慣れるように、いろいろ工夫しながらやっていけたら。地方球場だからダメってならないように、すぐ対応できるようにやりたい」

 初の月間MVPに輝いた4月は3度の先発で計24回無失点。今季初黒星が付いた前回9日のヤクルト戦も7回1失点の力投だった。防御率0・28は依然として驚異の水準を維持。今回3イニング以上を投げれば再び規定投球回を満たしてランキングにも再登場できる。

 「大竹さんが5連勝していますし、先発陣がスゴいので負けたくない気持ちが一番。もっともっと競争したいと思う。まさかこんなところ(6連戦の初戦)で投げるとは思っていなかったのでうれしい。期待にずっと応えられるようにやっていきたい」。中日は先月22日にプロ初勝利を無四球完封で飾った相手。鬼門突破は“虎の村神様”にお任せあれだ。(阪井 日向)

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