サイスニード「雨男で申し訳ない」 氷雨の中、半袖で熱投97球 CS初登板で6回途中1失点好投

[ 2022年10月13日 21:09 ]

セCSファイナルステージ第2戦   ヤクルト―阪神 ( 2022年10月13日    神宮 )

セCSファイナル<ヤ・神>4回、中野の打球に反応するサイスニード(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトのサイスニード投手(30=米国)が阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(神宮)に先発登板。6回途中7安打1失点と好投し、勝利投手の権利を得て降板した。

 来日2年目にしてCS初登板。今季阪神戦は0勝1敗、防御率2・84という成績だったが、雨の中で始まった初回、いきなり阪神打線に捕まった。1番・中野に右中間を破られて三塁打。島田の右飛はサンタナの好返球で本塁生還を阻止したが、近本の打球は前進守備の一、二塁間を抜けて右前適時打となり、先制点を献上した。大山にも右前へのポテンヒットを打たれてなおも1死一、二塁。だが、後続を打ち取り、最少失点でこの回を切り抜けた。

 その裏、ヤクルトが攻撃中だった1死一塁、打席に村上という場面で雨が激しくなり、午後6時26分に試合が中断。38分間の中断後、午後7時4分には再開されたが、気合のこもった半袖アンダーシャツで試合に臨んでいたサイスニードの気持ちが切れることはなかった。再開後、村上に逆転2ランを被弾した阪神先発右腕・藤浪とは対照的にその後は要所を抑えて1点も取られず。5―1で迎えた6回に2死走者なしから梅野に二塁打、代打・佐藤輝にストレートの四球を与えたところで降板となったが、2番手左腕・久保が満塁とした後で踏ん張り、得点を許さなかった。

 サイスニードの投球内容は5回2/3で打者27人に対して97球を投げ、7安打1失点。3三振を奪い、与えた四球は2つ、直球のMAXはラストの6回に出た149キロだった。

 9月10日の広島戦(神宮)では3回途中10安打9失点KOされたが、自責わずか1。チームは球団38年ぶりとなる1イニング12失点を喫して7―15で敗れた。だが、その後は7回5安打1失点、8回途中7安打1失点、7回4安打1失点と安定した投球を続けてレギュラーシーズンを終了していた。

 ▼サイスニード まずは、雨男で申し訳ない。グラウンド状況が良くない中、本当に野手の守備に助けられてピンチをしのぐことができた。先制されて、すぐ取り返してくれて援護してくれて勝負ができた。

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