ヤクルト高津監督「彼のバットが扉をこじ開けた」と村上の逆転2ラン絶賛「2戦目を重要視していた」

[ 2022年10月13日 23:22 ]

セCSファイナルステージ第2戦   ヤクルト5―3阪神 ( 2022年10月13日    神宮 )

セCSファイナル<ヤ・神>ファンにあいさつする高津監督(撮影・村上 大輔)
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 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦は13日、神宮球場で行われ、2年連続リーグ優勝のヤクルトがレギュラーシーズン3位から“下克上”でファーストステージを勝ち上がってきた阪神に逆転勝ちを収めて2連勝。1位チームにあらかじめ与えられるアドバンテージ1勝を含めてこれで3勝0敗とし、2年連続となる日本シリーズ進出に王手をかけた。

 試合後、高津臣吾監督(53)との一問一答は以下の通り。

 ――サイスニードが粘投。

 「彼は凄く勝ちに飢(う)えている。最後の登板の時も、もうちょっと投げさせてくれと。“次に勝つ時はいい1勝だ”と言ってなだめたというか、そういういきさつがあったので、その次の1勝が今日ということで、すごく大きな1勝を挙げてくれたと思います。凄く状況の悪い中、本当によく粘って投げられたんじゃないかなと思います」

 ――1失点で踏ん張った。

 「ちょっと立ち上がりは非常に難しかったと思います。なかなか制球も定まらなかったですし、変化球もストライクがなかなか入らなかったですけど、徐々に持ち味というか、緩急も使えるようになったし、コントロールもできるようになって、回を追うごとになったのかなと思います」

 ――今季は1年間通してローテーションで投げてくれた。

 「昨年終盤にケガをして悔しい思いを彼はしているので。今日に懸ける思いは今年のレギュラーシーズンプラス、昨年のポストシーズンも含めて、絶対勝ちたいと思ってマウンドに上がったんじゃないかなと思います。凄くうれしそうでした」

 ――村上が逆転2ラン。

 「なんとなく先に点を取られて嫌な雰囲気だったんですけど、彼のバットが扉をこじ開けたというか、その後のおかちゃん(長岡)とか、オスナの本塁打につながったのかなと思います。ひと振りで2点取ったわけですから、逆転したわけですから、ナイスバッティングだと思いますね」

 ――前日は無安打だった。

 「その後の打席はちょっと、もう一本出ていたらというところは何回かあったので。でも言い出したらきりがないんですけど、まあ、はい。しっかり振ってくれていると思います」

 ――長岡も一発。

 「のびのびとプレーしてくれているのかなと。エラーありましたけど、よく声も出しますし、元気に走っている姿を見ると、今日いいホームランも打ちましたし、よく頑張っているなと思いますね」

 ――オスナの2ランも。

 「本当に状態がいいんだと思います。彼があそこにいるからムネ(村上)もまた、生きるしね。その前の(山田)哲人が出塁率が凄く高いので、四球とかでも良く出塁するので、よくつながってくれていると思いますね」

 ――点数に結びつかないが、塩見の三盗があった。リードしていても攻める姿勢が見られた。

 「積極的に打つ方も、そういう意味では三盗というのは凄く難しい状況でしたけど、点には結びつかないけど、そういう姿勢は凄く大事だと思います。チームが活気づくというか、いけるぞという雰囲気にもなる、凄くいいスチールだったと思いますね」

 ――最後はマクガフ。

 「今日はずっと先頭が出て、ずっとピンチだったような気がしますね。トータルで3点しか取られていないので、11本かな、先頭が何回出たかな?6回ぐらい出ているのかな。それで3点でよく収まったなと。サイスニードじゃないですけど状況が悪い中、走者を出してからの粘りであったりとか、次へのつなぐ意識であったりとか、そういうのがよく表れた投手陣だったのかなと思います。よく逃げ切ったなと思います」

 ―あと1勝。

 「1勝アドバンテージがあって、6試合というところで、第2戦が凄く大事だと思っていました。ここを取ると、間違いなく一歩前に出ると思っていたので。初戦がもし負けたとしても、それぐらい2戦目を重要視していたので。今日取れたのは、大きいというとあれだな。良かったと思います」

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