斉藤和巳氏 「炎の中継ぎ」藤井将雄さん命日に呼び掛け「後輩に叱咤激励お願いします」

[ 2022年10月13日 14:34 ]

斉藤和巳氏
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 元ソフトバンクのエースで野球解説者の斉藤和巳氏(44)が13日、自身のインスタグラムを更新し、22年前の同日に亡くなられた藤井将雄さんへの思いをつづった。

 「10月13日 藤井さんの命日」と始めた斉藤氏は、1枚の写真を掲載し「俺はこの藤井さんの表情が大好き。『月刊ホークス』という番組で、藤井さんの特集を放送した時の表情」と紹介。「以前のホークス寮に隣接していた室内練習場横の走路で、ランニング中の藤井さん。この時すでに…病におかされてた」と振り返った。

 藤井さんは元ダイエーホークスの投手で、1999年には最多ホールドを獲得した右腕。チームの日本一にも貢献し「炎の中継ぎ」とも称された。だが、その年に「末期の肺がん」が見つかり、長い闘病生活を送ったが、2000年10月13日に31歳の若さで旅立った。

 斉藤氏は続けて「入退院を繰り返しながらも、復帰に向けて“全力”で取り組まれていた藤井さん。何事も全力!あまりにも全てに全力過ぎて…時に周りから『力丸(リキマル)』と言われたりしてたくらい、いつも全力。でも人に対してはめちゃくちゃ優しい藤井さん。その姿を見て…『カッコいいなぁ』とずっと思ってた。『こんな投手になりたいなぁ』『こんな人になれたらなぁ』そんな思いで時間を過ごした事を思い出す」と、しみじみとつづった。

 藤井さんとは、本当の兄弟以上の付き合いだったという斉藤氏は、先月も藤井さんのお墓参りをするなど、今でも憧れで、大好きだという気持ちが消えていない。「藤井さんみたいな優しい人間にはなれてないけど…“全力”でやる事はまだ…藤井さんに少し近づけてるかなと勝手に思ってます」と投稿し、さらに「入退院を繰り返し、病におかされながも、2軍戦に数試合投げた藤井さんの勇姿、闘志、野球愛は、自分の中で永遠に消える事はない」と語った。

 そして、最後に「藤井さん 後輩達が必死にもがいてます。“叱咤激励”お願いします」と投稿。ソフトバンクは前夜12日、クライマックスシリーズ・ファイナルステージの第1戦でオリックスに0-5で敗戦。逆転での日本シリーズ進出を狙っているだけに、天国の藤井さんへ、力添えをお願いしていた。

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